「病院広報誌を作ってみたはいいものの、どこに置いていいか分からない」「医療広報誌を制作したが、なかなか手にとってもらえない」そんなお悩みを抱える広報誌ご担当者さまも多いようです。
病院を訪れた際どんな場所に広報誌が置かれているかを必ずチェックしていますが、広報誌を手にとってもらうための工夫をしていない病院さま、実はけっこう多いんです。
広報誌の制作業務ももちろん大切ですが、その後広報誌がどこに置かれどう活用されていくか「制作のその後」に目を向けることもとても大切です。
そこで今回は医療広報誌の置き方や配置の観点から、もっと読まれるアイデアをご紹介いたします。
アイデア1 導線を考えた場所に広報誌を置こう
洋服店や雑貨屋さんなどでは、お客さんが店内に入店してからの導線を意識して商品が配置されていますよね。病院広報誌もこれと同じ。手にとってもらうためには患者さんの導線を意識して配置する必要があります。つまり、お店のディスプレイやレイアウトと同じ意識で考えてみることが大切です。
患者さんの導線を観察してみると、広報誌の置き場所が分かってきます。一度患者さんになったつもりで、入口を入ってから帰るまでの導線をたどってみましょう。導線上にちゃんと病院広報誌は置かれていますか?
また人の導線はパターン化します。人のよく行き交う場所や手にとってもらいやすいポイントがみつかったら、記録しておくと病院広報に必ず役立ちますよ。
【チェックしてみよう! 導線から見る効果的な配置場所】
・患者さんが病院を訪れて最初に向かう受付
・患者さんやご家族が待つ待合室
・患者さんがよく利用するエレベーター前
・患者さんが必ず利用する精算所前
・待ち時間が発生する院内(院外)薬局内の待合室など
・ご家族がよく利用する病院内の休憩スペースや喫茶店
・入院されている患者さんが利用する自販機や売店前
・利用が多いトイレ前
エレベーター前や精算所近くは、意外と手に取ってもらいやすいポイント。「すでに導線は意識している」という上級者は、目につきやすい目線の高さも意識して広報誌の配置を考えてみましょう。配置のヒントは、ショッピングモールや雑貨屋さんにたくさんありますよ。ぜひ意識してみてくださいね。
アイデア2 ポップをつけてみよう!
本屋さんによく手書きのポップがつけてありますよね。広報誌にも同じく、ポップをつけることで手にとってもらえる可能性がぐっと高まります。
「字が汚い」「デザインのセンスがないから無理」という心配は無用! 手書きで描くことでしか伝わらない想いや手書きならでは“味”が、病院広報誌を手にとる気にさせるものです。
ポップの制作は気軽に取り組んでみましょう。例えば「広報誌最新号!」などのポップなら一つ作っておけば毎号使えます。
さらに効果を出したいならば特集に合わせてポップをつけてみましょう。乳がんを特集した号であれば「今知っておきたい乳がん最新治療を特集!」など、見るものの興味をそそるキャッチをつけることがポイントです。
アイデア3 特集に適した場所に置く
「病院広報誌だから、待合室に置けばいい」というのは固定概念です。
例えば人間ドックを特集した記事ならば健診センターの待合室に置く、女子トイレ前や産婦人科に乳がんを特集した広報誌などを置くなど、特集によって広報誌の配置を柔軟に考えてみましょう。病院全体を使うことで、広報誌の配置は無限に広がります。
アイデア4 広報誌は読みやすい状態で置く
「病院広報誌はラックに入れたまま」という病院さま、多いのでは?
病院広報誌は“読みやすい状態”で置くことがポイントです。
休憩室や待合室にちょっとした机がある場合は、広報誌を平積みにして並べてもらいましょう。平積みはラックに入れたままよりも閲覧率は高まります。さらに受付テーブルのスペースに余裕がある場合は、ラックとは別に数冊置いてもらいましょう。
また閲覧用としてバックナンバーをファイリングしたものを側に置いておく、過去の広報誌も見てもらいやすくなります。
いかがでしたか?
広報誌の配置や置き方にも気を配り、もっと読まれる広報誌を目指しましょう!