BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌を発行する上で、弊社が担当者から受ける質問や相談のうち、一番多いのが「原稿」に関するものです。一言で「原稿の悩み」といっても相談事はさまざまで「ページの1部にスペースが空いてしまったので『季節のコラム』を入れてみたいけれど、思い浮かばない…」「かかりつけ医の必要性について先生に執筆を依頼したところ、想定の文字数を大幅にオーバーしている。どうしたらよいか」etc.これらの悩みを解決し、広報誌をより充実した内容にするテクニックはありますが、そもそも、そのテクニックの根底にあること、一番大切にしなくてはならないことは何でしょうか? それが『患者さん目線』です。

 

以下のように考えると、おのずと対処の方向性は決まってきます。

 

  • 『季節のコラム』を入れるとき、患者さんが求めていることとは?

どこか心身に不調があって病院を訪れた患者さんが手に取る広報誌です。季節のコラムを読んで「ホッ」と一息ついてもらうためにも、題材選びは重要です。「苦しさ」や「生死」を連想させる題材・デザイン・文章表現は避けた方がよいでしょう。少しのユーモアと明日への希望、「へぇ~」という豆知識などをちりばめてみましょう。

以下は例です。「ページに余裕があるから季節のコラムでも入れようかな」では、もったいないです。例えば、貴院のイベント等とからめて、告知を兼ねた『季節のコラム』にしてみるのも一手です。

 

 

 

  • 短い文字数で意図を伝えるとき、読み手である患者さんにインパクトを残すには?

例えば、かかりつけ医の重要性を説くページ。「かかりつけ医とは」に始まり、病診連携の流れ、医学管理や予防・介護との連携等、説明していくと大変な量の文字数になってしまいますよね。

そこまでのページ数やスペースを割くことができないときは、簡潔にまとめることが必要になりますが、そんなときも「患者目線」を意識してください。「かかりつけ医」の重要性を深く理解できていない人にとって目をひくのは「メリット」です。

例えば「かかりつけ医に診察してもらうメリットとは」という題名で、患者さんが「かかりつけ医を決めて相談してみよう」と思える事例を紹介してみましょう。

複数の医療機関にかかって多種の薬を服用している方には「かかりつけ医に全ての薬を見てもらい、優先度の低いものを減らしてもらうアドバイスがもらえます!」と具体的なメリットが書いてあると、それだけでインパクトが出てきます。

また「メリット」の面から「かかりつけ医への相談を促す広報誌」としてのメリットも広報誌を読んでいる患者さんへ付加価値として提供したいところです。広報誌と一緒に、以下の例のようなメモを印刷して配布してはどうでしょうか。かかりつけ医に相談するときに、事前に活用してもらうと受診がスムーズですよね。

 

 

 

「患者さん目線」といっても、さまざまな施策があります。ぜひ、医療広報誌ならではの「患者さん目線」を追求しましょう。