医療広報誌の発行を検討するにあたって、大まかな制作の流れを把握しておくと作業がスムーズになります。
他の業務を掛け持ちしながら、医療広報誌を制作されている担当者様がほとんどです。
制作フローをよく理解して、無理のないスケジュールで進行していきましょう。
①医療広報誌の制作チームをつくる
制作のすべてを1人で行うのは大変です。
また企画内容なども1人で考えると偏りがちです。
上司や同僚、部下にも相談しながら制作することをお勧めします。
「3人集まれば文殊の知恵」という言葉があるように、客観的な意見を取り入れることで、掲載情報の質も高められます。
ぜひ、積極的に協力者を増やしていきましょう。
②発行目的を決める
医療広報誌で「何を伝えたいか」という発行目的を明確にしましょう。
患者さま向けとして病院の概要や取り組みを伝えたいのか、
職員の募集として活用するのであればイキイキ働く職員を紹介したいのかなど、発行目的によって切り口が異なります。
発行目的を決定することは、制作の中でも肝といえる部分です。
曖昧にせず、しっかりと議論を重ねるようにしましょう。
③企画内容を考える
上記の発行目的を達成するためには、どのような企画が適切であるのかを考え、具現化するための検討をしていきます。
「これは実現できないかも…」思った企画でもどんどん意見を出していきましょう。
アイデアをストックしておくことで、今回は掲載できなくても
別の機会に企画を実現できることは意外と多いものです。
併せてどんな誌面にしたいか、デザインイメージの検討も進めておきましょう。
読み手の性別や年齢層によって、好まれるデザインが異なるため読者のリサーチも大切です。
④予算を決める
発行目的や企画内容が具体的になってくると、おのずとおおよその予算が見えてきます。
予算が足りなかったからという理由でクオリティーを下げるというのはもったいないですよね。
余裕をもった予算設定がポイントです。
⑤取材・撮影
決定した企画内容をもとに、取材や撮影を行います。
担当者様がご自身で取材や撮影を行う方法と、プロのライターやカメラマンに協力してもらう方法とがあります。
先生のインタビューを掲載する企画ではプロに委託をするなどして、
誌面内でメリハリをつけながら制作するのがポイントです。
⑥デザイン
使用する原稿、写真などの素材がそろったら、
誌面に落とし込んでいきます。いよいよ形になるときです!
デザイナーに入稿するときに、一緒にラフ案も渡すと誌面のイメージが伝わり、
「考えていたのと違う」という事態を避けられます。
⑦校正・確認
仕上がった誌面を見ながら、
思っていたとおりのデザインになっているか、誤字脱字はないかなどを確認していきます。
特に人の名前や数字など固有名詞を間違ってしまうと、信用を落としかねません。
最後まで気を抜かず、しっかり確認しましょう。
⑧印刷・納品
確認した校正を印刷所へ入稿します。
紙にもさまざまな種類があるため、印刷所に相談しながら満足のいく仕上がりを目指しましょう。
医療広報誌の制作には数々の工程があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
制作にあたって決めることは意外と多いものです。
計画的な進行を心掛け、納得のいく医療広報誌を作り上げていきましょう!