医療機関が発行する媒体の目的は大きく患者様(一般)向けの病院広報誌、院内の職員向けの院内報、医療関係者向けの地域医療連携誌に分かれています。
それぞれ掲載内容は異なりますが、患者様(一般)向けの病院広報誌は、どのような視点で誌面構成されていますでしょうか。読者は通院する患者様だけではなく、ご家族やお見舞いで来院される方などターゲット層がとても広いです。
一般的に難しく見えてしまいがちな病院広報誌。読者数を増やすためのポイントを紹介いたします。
POINT1
手に取りたくなる表紙と配布場所
例えば、待合室。座って目に入る位置に広報誌は置かれていますか?
存在を知ってもらうためにも何気ない目線の先に配置し、“〇〇について気になりませんか”など目に留まりやすいポップを作るのも効果があります。
本や雑誌など、どの媒体においても表紙は誌面の「顔」です。手に取って読んでみようという気持ちを引き出させる重要な役割を持っています。
病院広報誌の表紙には、貴院らしさや「安心して治療が受けられる」「充実した医療」などの信頼感が感じられることも大切です。貴院らしさを出すのであれば、現場で働くスタッフ写真を掲載すると親しみやすさも生まれます。また来院される年齢層等に合わせて、地域の風景など目や心の癒しとなる写真で地域と連携させる表紙も馴染みやすいでしょう。
POINT2
お役立ち情報を発信して堅苦しさを払拭
病院での待ち時間は正直楽しくなく長く感じやすいものです。その中で手に取った病院広報誌が、医療関係の難しい内容だけでは、なかなか次も読んでみようとはなりません。実生活と結びつくようなお役立ち情報や周辺施設の紹介などを掲載すると院内報を手に取るきっかけになります。
例えば…
・待ち時間でも実践できる簡単ストレッチ
・脳トレクイズ
・旬な話題を取り入れた症状の対策
・病院周辺の書店やカフェなどのお店紹介 など
お見舞いに使えそうな生花店やスイーツ店などの気軽な情報は、読者層を広げるという効果が期待できます。また、周辺施設との交流は、病院の認知度を高めるブランディングとしても有効でしょう。
※お店を掲載する際は、事前にお店へ連絡して掲載許可の確認を忘れないようにしましょう。
堅い誌面ばかりでは一般の方たちには浸透しにくくなります。身近に感じてもらうことが、手に取ってもらう第一歩となります。医療への関心につなげるためにも、読者の日常にそっと入り込んでファンを増やす誌面作りを心掛けていきましょう。