BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌を担当すると、在籍している医師の取り組みや診療分野の紹介などを記事にすることが多くあります。その際、広報担当の皆さんは、どんなことに気を付けてページを制作されていますか?

 

  1. なぜ今、この医師の紹介記事を掲載するのかの理由付けはできているか

  2. 該当医師は、その分野でどんな想いを持って業務に従事しているのか表現できているか

  3. 近隣のクリニックとの差別化の観点から診療方針・術式等の紹介ができているか

  4. 集患のためにPRすべき点がクリアになっているか

 

上記の4点はマストであり、多くの病院広報誌でも既にきちんと書かれているのですが、ここに一点、付け加えると広報誌の効果が飛躍的に上がると言われているものがあります。それは「先生のお人柄を紹介する」という点です。

 

病院の広報誌を読む患者さんは、医療従事者ではありませんので病院で働く方々ほど高い「医療リテラシー」を持ち併せていないことがほとんどです。そのため、その先生が保有している資格や所属学会/出身大学(学閥)などは、一般の患者さんが「真っ先に気にする・知りたい」内容ではないのが実情です。そんな患者さんに向けて広報誌を発行するのですから、広報誌の内容は、ある程度「歩み寄る」ことが肝心です。

 

ドクターの紹介記事では、専門的なことを分かりやすい文章やイラスト/表/図などで伝えることに加え「先生のプライベートが垣間見える“人柄”」もコラム記事で掲載されてはいかがでしょうか。

例えば「ギターを弾くことが趣味」のドクターがいる場合、ページの最後に小さくてもよいので、そのギターの写真と先生がギターにハマったきっかけなどを書くことによって患者さんは「病院=こわい、できれば行きたくない」という先入観が減り“優しい先生がいそうだな”という思考回路になるのです。

 

【ドクターのお人柄を紹介する記事例】

 

・趣味・特技についてとその写真を掲載する

・患者さんとの「ほのぼの」エピソード

・「20歳だった●●先生」(成人式シーズンに配布する広報誌の場合、若き日のドクター写真を掲載)

・座右の銘を直筆掲載

・「ドクターの休日」(お休みの日に何をしているのか)

など

 

いかがでしょうか。ソフトな記事で読者を増やす➡本来読んでほしいページに誘導➡集患に繋げるという「流れ」を作るため、まずは間口が広がるようなコラムからトライしてください。