インターネットやSNSなど、病院やクリニックの情報を発信するツールも多岐にわたるようになりましたが、幅広い世代に対して訴求力を持っている紙媒体はまだまだ健在です。
今回は、紙媒体における病院広報誌の納品時や配布後の注意点についてご紹介したいと思います。
納品後に確認すること
納品後は必ず一通り目を通すようにしましょう。
元原稿との突き合わせ、事実関係の確認、誤字脱字がないように校正を行っているため、間違いがあるはずがない!と思いたいところですが、過信せずに確認するようにしてください。また、以下の項目も納品時にぜひ確認いただきたい項目です。
✓汚れやちぎれている箇所がないか
✓色がイメージどおりか
✓中綴じの場合、ホチキスがきちんと止まっているか
✓無線綴じの場合、のり付けがきちんとされているか
✓ページの順番が変わっていないか
✓ページの抜けがないか
該当する項目がある場合は、なぜそうなったのかを確認するようにしましょう。
例:表紙の一部がちぎれていた! その理由は…
✓印刷工程上で破損した?
✓運搬する際の箱詰めの仕方が悪かった?
✓薄く破れやすい紙質だから?
さまざまな原因が考えられますので、
次号で同じ現象が起きないように原因を突き止めて改善につなげるのがポイントです。
読者の手元に届いた後も気を緩めないで!
客観的な目で見ることで、間違いに気が付くこともあります。
万が一、誌面に誤植があった場合は対応策を速やかに考えなければなりません。
次号で訂正文と正誤表を掲載する、正しい内容のシールを印刷して配布する、回収して刷り直すなど、訂正内容によって対応が変わります。
焦ってしまう気持ちをぐっと抑えて、冷静に丁寧に対応することが大切です。
病院広報誌に寄せられた感想や意見はぜひ次号の病院広報誌に生かすようにしましょう。
制作を始める前に、編集会議を行っている場合はメンバーに共有することも忘れないようにしてください。
病院広報誌の制作を終え、校了・印刷工程に入るとホッとされるご担当者さまも多いことと思います。
制作が終わったら満足してしまうという心理になりがちですが、
患者さんや地域の皆さん、医療関係者など、読者の手元に届かなければ読まれることはありません。
郵送をしている場合は「読者の手元に届いたころには、募集をしていたイベントの内容が終わっていた…」といったことがないように、いつごろまでに発送が完了するのかも注意する必要があります。
今回ご紹介した納品後や配布時の注意点を参考にしていただき、読み手に貴院の情報をしっかり届けられるように取り組んでいきましょう。