「医療広報誌ってどんな情報を掲載するのが一般的なの?」医療広報誌担当者さまからよくお問い合わせをいただく内容です。
医療広報誌は病院によって発行目的がそれぞれ違うように、掲載内容もそれぞれ。明確な正解はありません。
とは言っても他院がどんな情報を掲載しているのか、気になりますよね。
そこで今回は、医療広報誌でよく掲載される定番記事5選をご紹介します。ぜひ企画の参考にしてみてくださいね。
1 病院の取り組みや理念を紹介
「患者さんに病院の取り組みや理念を伝えたい」そう考えている病院長さま多いのではないでしょうか? 広報誌なら、病院長などのトップが患者さまや地域住民に直接伝えることができます。患者さんが知りたい特定の情報を調べにくるHPとは違い、医療広報誌は待ち時間にふと手に取ってもらうことが多い媒体です。そんな時間に読む媒体だからこそ、普段なかなか目がいかない病院理念や取り組みを読んでもらえる良いチャンスになります。
2 関連施設をご紹介
医療広報誌で医療法人や関連施設をご紹介してみてはいかがでしょうか?
例えば、同じ法人内で運営している介護施設を誌面で紹介すれば、普段施設内で行っている取り組みを患者さんに広く知ってもらう機会になります。また紹介される介護施設にとってもソーシャルワーカーへの営業向け資料として活用できるなど、双方にメリットが生まれます。「同じ法人内でもなかなか知らなかった活動を知れてうれしい」など、院内からの反響もあるようです。
“広報誌”というさまざまな情報を広報できる媒体を活用すれば、グループ全体の広報活動、コミュニケーションの活性化を図ることも可能です。
3 病院内のイベントレポート
病院内で1年を通してとても多くのイベントを開催していらっしゃると思います。地域住民向けの健康講座、入院患者さん向けのクリスマスや節分といった季節のイベントや、チャリティーイベントやペットセラピー、献血イベントなど、病院で行うイベントは実に多種多様です。実はこうしたイベントは、それぞれの病院の特色がとてもよく現れるため、レポートとして紹介することは病院の特性を伝えてくれるなど、たくさんのメリットがあります。
イベントレポートを見て「楽しそうな病院だな」と思ってもらうためにも、大切なのはイベント内での活発さや楽しさを伝えること。そのためには写真やデザインはもちろん、イベント内容をできるだけ詳しくレポートするよう心掛けましょう。少しの意識の違いで誌面は大きく変わりますよ!
4 患者さんに知ってほしい医療トピックスを紹介
病院では、インフルエンザの予防接種について、診療時の注意事項、医療費控除の変更のお知らせなど、患者さんに伝えたい情報で溢れています。しかし、限られた診療時間の中では、患者さん一人ひとりにすべての情報発信を行うことは難しいのではないでしょうか?
そこで広報誌を活用して、こうした情報を発信してみてはいかがでしょうか? 待ち時間にふと手に取って読んでもらえる医療広報誌では、HPや院内ポスターより詳しい情報発信を行うのに適しています。情報はイラストや図解を用いて、お子様からお年寄りの方が読んでも分かりやすい誌面に仕上げるのが最大のポイントです。
5 コラムや豆知識
体調や気分が良くないときに訪れる場所である病院では、患者さんは「やすらぎ」や「落ち着き」を求めています。医療広報誌でも、患者さんにちょっとしたやすらぎを与えられるようさまざまな工夫がなされています。
例えば、風邪で頭が痛いとき、難しい情報ばかりでは読む気になりませんよね? そこで綺麗な季節の写真やイラスト、読みやすいマンガなどを活用して視覚から読む気になってもらうことも大切です。また、難しい医療情報を読む箸休めとしての「ちょっとしたコラム」や、患者さんが意外と知らない豆知識を掲載すると飽きさせません。栄養士さんがご紹介する栄養科の高いレシピや病気予防の豆知識などは読者の人気がとても高いページなんですよ。
いかがでしたでしょうか?
「この情報を載せたい!」というイメージが湧いてきたら、さっそく医療広報誌を始めてみましょう!
【執筆者】 ディレクター 後藤