病院広報誌のデザインをデザイナーに依頼している場合、できあがった誌面を見て「思っていた雰囲気と違う!」「自分がイメージしていたのは、もっとかっこいい洗練された雰囲気だったのに」と感じたことがある担当者もいらっしゃることでしょう。
また、そういった場合、デザイナーに修正をお願いする際に「もっと洗練されたテイストにしてほしい」「もっと明るいイメージにしたい」とお願いしても、自分の思い描いているものが伝わりづらいのも事実です。
なぜかというと「洗練されたページ」という言葉で思い浮かぶページのデザインは、100人いたら100通りあり、そのどれもが正解のため、まずは「洗練とは何か」のすり合わせが必要になるからです。色に始まり、色の濃度・彩度・文字の形、ジャンプ率、ノンブル入れ方、段組み構成、字詰め、行間、版面構成、写真の大きさ、写真のトリミングの仕方…etc. 挙げだすときりがありませんが「洗練」のイメージを発注者とデザイナーで共有するためには、具体的に全てを決めていかなくてはなりません。
そんなことは、不可能(時間が掛かり過ぎる)と思いませんか…? よって「もうちょっと洗練されたかっこいい感じでお願いします」と修正を依頼してしまい、修正したものを見たときに「いや、こういうことじゃないんだよな…」と堂々巡りになるのです。
そこで今回は、別角度から時短できるイメージの共有方法をご紹介します。「ざっくりとしたイメージしかない(上記の場合は『もっと洗練されててカッコよく!』)」、または
「そもそもイメージが沸いていない」「実際に上がってきたデザインを見てイメージと違う」「修正してもらうときにイメージを伝えづらくて指示に時間がかかる」等お悩みの担当者は、参考にしていただければと思います。
答えは簡単
「サンプル」収集です!
明確なイメージがない場合の有効な手段は
- ネットで検索する
- 雑誌やフリーペーパーなどを参考にする
ことです。
ネットは「デザイン 参考」と検索すればたくさん出てきますし、雑誌やフリーペーパーなどは普段読んでいるもの、そうでないもの、どちらも目を通すと視野が広がります。
その中で、「こんな感じがいいな」というものを見つけたら、コピーしてデザイナーに見せてみましょう。
「もっと洗練されたテイストにしてほしい」と伝えるより、現物を見せて「私はこのページがカッコ良くて洗練されていると思うので、このようなテイストでアレンジしてほしい」とオーダーすることで、グッとゴールに近づくことができるでしょう。ビジュアルの写真や画像を見せると、言葉を尽くすより時短になりますよ!
「かっこいい」「かわいい」「ポップな」という言葉だけでは捉え方が人それぞれなので
それをさらに掘り下げて伝えると制作側もイメージしやすくなります。
また、
■20〜30代の女性が好きそうな〇〇(雑誌名)のようなデザイン
■病院ロゴカラーの緑と青を基調とした、男性女性の両方が好きそうなデザイン
といった言葉で伝えると、デザイナーがイメージを膨らませて仕上げてくれます。
医療広報誌をもっとよくしたい!
と思っていらしたらぜひ試してみてください。