以前こちらのブログで、地域医療連携誌の役割について触れました。
今回は掲載内容についてもう少し踏み込んでご紹介したいと思います。
掲載内容について考えてみましょう
診療科や医師の紹介、新しい設備の紹介などが定番の掲載事項として思い浮かばれるご担当者さまも多いことでしょう。
ただ、地域医療連携誌の発行のたびに、診療科が増える、新しい設備を導入するというケースはなかなかありません。
新しい情報でなければ掲載できないと考えてしまいがちですが“そんなことはない”ということをぜひご認識いただきたいと思います。
例えば、病院理念。
皆さまは病院理念に基づいて運営をされ、患者さんに良質な医療を提供し、地域の皆さまの健康を守るために取り組まれていることと思います。
その取り組み姿勢や思いが凝縮されているのが病院理念です。
貴院の存在を知ってもらうきっかけとするために、病院理念は広報誌に何度でも掲載して良いのです。
表紙や裏表紙に、病院理念はもちろんですが基本方針を掲載されている事例は多くみられます。
掲載内容がないと思われているご担当者さまは、ぜひ病院理念や基本方針を改めて周知すると良いかもしれません。
病院に関連するデータを公開
「病院を可視化」するために注目される指標がクリニカル・インディケーターです。
紹介率・逆紹介率をはじめ、生存率や手術の実績、施設設備の導入実績、クリニカルパスの実施状況など、指標の分野は多岐にわたります。
ただ「病院の可視化」はこれらのデータだけではありません。
例えば、職員の禁煙率、人間ドックの受診率、インフルエンザ予防接種の受診率など、貴院で働く職員にフォーカスした指標を取り入れる事例も見られます。
病院によって役割が違うため単純な比較はできないものの、客観的なデータを公開することが、貴院への信頼や安心感につながっていくことでしょう。
アンケート結果を広報誌に展開
多くの病院で実施されている満足度調査。
病院運営に役立てるために実施されるものですが、地域医療連携誌にその内容を公開するのも一つのアイデアです。
なぜその調査を行っているのか目的を改めてお伝えするとともに、
結果に対して今後改善すべき点についても誌面で紹介するようにしましょう。
また既に患者さん、ご家族から寄せられた内容を反映しているのであればお知らせしましょう。
改善を続ける姿勢を伝えていくことで、貴院の信頼獲得に結び付いていくものです。
患者さんが貴院に対してどのように感じているのかを地域の病院・クリニックが客観的に知るきっかけにもなります。
地域の病院やクリニックの医師に対してPRをするため、会話のきっかけとして地域医療連携誌を活用されているご担当者さまも多くいらっしゃることでしょう。
ぜひ掲載内容について改善を重ね、貴院オリジナルの地域医療連携誌を制作していただければと思います。