BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

新型コロナウイルスの影響は世界規模で甚大な被害を与えていますが、情報過多な現代において、SNSやメール、テレビやラジオといったメディアから流れてくる情報に混乱してしまい、不正確な情報に振り回される患者様は少なくありません。地震、台風などの自然災害が起こってしまったときも、正しい情報が得られないばかり誤まった対策で被害を広げてしまうケースは過去に何度もありました。

災害時、非常事態において患者様や地域に住まう市民を守るために役立つことは、確かな機関が正しい情報を届けることに他なりません。感染拡大を防止するためには、医療機関の専門的な知識を持った医療従事者が作る広報誌が役立つはずです。患者様や地域住民にとって現時点において確かな情報となり、救われる人も多いはずです。

 

不安を感じている患者様へ、情報を提供する。

不安を解消するには正しい情報を提供し、理解してもらうことが重要です。疾患の特徴や発症したときの症状、予防、検査の流れなど、改めて病院から提示をすることで、患者様の安心感につなげることができます。「不安だから」という理由での来院が増えると医療の現場は逼迫してしまいます。直接の治療行為や診断でなくとも、患者様に安心を届けることができるのが病院広報の真価とも言えます。

医療現場を正しく知ってもらうことの重要性。

 

「この症状はもしかして…」という患者様が殺到すると、限りある人材と物資、場所が必要な人の手に届かなくなります。それを防ぐために、病院でできること、できないことを明快に打ち出し、わかりやすく伝えることで患者様の問い合わせの数を可能な限り減少させることができます。

例えば、急に来院しても適切な医療を受けられないので、予約することをお勧めしたり、入院するときの流れを解説したり、病気になっても慌てないよう知識を蓄えてもらうことを目的として、医療広報を活用してみてください。また、カテーテルや人工呼吸器といった医療機器の解説を詳しくすることで、高度な技術と人的コストが必要か理解してもらうことも混乱を解消する一つの手段です。

 

緊急事態が発生したとき、正しい情報を提供し続けることで、現場の混乱を緩和させ、医療提供をする個人の負担を減らすことができます。それができるのは医療広報という媒体だからこそ。病院からの積極的な情報発信が今、求められています。