BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

広報誌担当の多くの方が苦戦しがちな「見出し」は、読み手に文章の内容を的確・簡潔に伝えるうえで欠かせない要素。

“読んでみよう”“面白そう”と興味を持っていただくためには、ちょっとした工夫が必要です。そのちょっとした工夫をお伝えする前に、よくある見出し例を挙げますね。

 

  • 事業所名・部署名・イベント名のみ

例)看護部の取り組み

各診療科について紹介するコーナーは、広報誌でよく見られる企画です。イベント開催や新しい医師が就任された時など、概要について取り上げた記事を掲載することは多いかと思います。

しかし、これでは本文を最後まで読まないことにはどんな取り組みをしているのか、わかりませんよね。パッと見て、「読むのに時間がかかりそう」「自分には関係ないかも…」と思われた時点で、「読みたくない」となる可能性大。では、どのような「見出し」なら目を引くのか。参考にすべきお手本は新聞の見出しです。

 

景気回復途切れず 本社景気討論会

(2020/1/28付 日本経済新聞 朝刊)

日本経済新聞社主催の景気討論会を取り上げた記事の見出しです。これなら、一目で景気討論会の要旨・結論がわかりますね。本文は800字ほどでしょうか。すべてに目を通す時間がない時、見出しを見ただけでだいたいの内容がわかるのは読者にとってとてもありがたいこと。読者は「読む時間がない」ことを前提に、そうした中でも読んでいただくために、先に結論を述べてもっと詳しく知りたい方は本文へ……と誘うのが良い「見出し」と言えます。

 

 

その観点から、先ほどの「看護部の取り組み」をブラッシュアップしてみましょう。

たとえば、

栄養サポートチームを発足――看護部

これなら、看護部での取り組み内容がわかります。この見出しで「へぇ~、そうなんだ」と思っていただけたらしめたもの。もっと詳しく知りたい方はおのずと本文に目を通すはずです。

 

結論*見出しは本文を1行に要約したもの

ぜひ実践してみてくださいね。