BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌を作る際に、やってしまいがちなことの一つに「みんなが興味のある情報を盛り込みたい」と考えることです。
誌面は限られていますから、たくさんの人に隅々まで興味を持って読んでほしい、と考えるのは自然なことで、気持ちはよくわかります。しかし、老若男女を問わない情報を掲載しようとすると、当たり障りのない情報ばかりになってしまい、「自分ごと」と捉えてもらえず興味を持ってもらえない…という事態に陥ってしまうのです。

 

 

「病気の紹介」を例に挙げてみましょう。
すでにその診療科に通院されている患者さんの立場からすると、自分がやりとりしている医師や看護師さんの意外な一面など、親近感の持てる情報や、自分がかかっている病気やかかりやすい病気のケア・予防法などに興味があるでしょう。
患者さんの家族という立場になれば、大切な家族を任せるわけですから、安心感が欲しいもの。貴院が行なっているケア・サポートなどは、細かいことでも気になります。また、家族として患者さんにしてあげられること(食事や介助など)や日々の暮らしで気をつけることも知りたい情報です。

 

 

一つのページにあれもこれもと情報を詰め込みすぎると、結局は文字だらけで読みにくくなってしまうため、「今回は患者さんに向けて」「次回は家族向けの情報を」などと、取捨選択する勇気も必要です。

「この情報は、誰に伝えたい情報だろう?」ということを意識して企画や原稿を作ってみてください。