BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌では、院長のご挨拶、スタッフ紹介など、人物にスポットを当てた企画が人気です。

インタビューした内容を「一体どんな文章スタイルでまとめようか」と悩まれたことはありませんか?

今回は文章のスタイルについてご紹介したいと思います。

 

病院広報誌の記事における文章スタイル

 

一般的には、次の4つが挙げられます。

①一人称

②会話形式

③Q&A

④レポート形式

患者さま、病院関係者さまに正しく伝えるには、適した文章スタイルで記事にするのがポイントです。

どのスタイルを選べば良いのかは、それぞれの文章スタイルが持つ個性や特徴よく理解しておく必要があります。

それでは一つずつ具体例を交えながら、ご紹介してまいります。

 

①一人称

「私は2015年の就任以来、患者さま、ご家族さま、地域の皆さまに『寄り添う』をモットーに皆さまと向き合ってまいりました。そして平成から令和になる今年、気持ちも新たにスタッフと一緒に努力していく所存です。」

 

自己紹介や寄稿文、年始の院長インタビュー、理念・経営方針などの記事によく用いられる文章スタイルです。年始や新年度の挨拶をはじめ、新しい役職への就任挨拶など、やや硬めのテーマを扱う記事に使用される傾向があります。

 

 

②会話形式

「――目標としている“看護師像”とは?」

「私が目標としている“看護師像”とは、皆から信頼される看護師になることです。皆とは患者さんやそのご家族はもちろん、先輩や上司、同僚も含みます。目標を達成するためにも与えられた仕事を一つひとつ丁寧に対応していきたいと考えています。」

 

会話形式は、インタビューをする人とされる人のやりとりから臨場感や緊張感を伝えられるのが大きな特徴です。

また、インタビュー時の話し言葉を生かせるのが会話形式の特徴ですので、リライトにかける時間が短縮できるメリットも!

 

 

③Q&A形式

「Q.あなたの仕事のこだわりを教えてください!」

「A.私が仕事でこだわっているのは、どんなに忙しくても笑顔でいることです。」

 

Q&A形式は、広報誌に限らずあらゆる場面で見られます。

院内施設や治療のご案内で活用されているご担当者さまもおおいのではないでしょうか。

質問と答えがセットになっているので、一つひとつの項目が際立たせることができます。質問と答えの色を変えることで誌面が単調になるのも防ぐことができます。

また、読み手にとってもテンポよく読み進められるというメリットがあります。

 

④レポート形式

「「病気の早期発見に健康診断の受診は不可欠です」と健診部の田中さん。健康診断は自身の健康管理や生活改善の見直しのきっかけにすることができます。当院では医師、看護師、検査技師など職員が一丸となって患者さまをサポートしているのも特徴のひとつです。「健康診断を受けたことに満足してしまう人が少なくありません。結果がきたら去年と変わった点を比較するようにしましょう」」

 

レポート形式は、事実関係などの客観的な視点を入れながら伝えたいときにオススメです。

執筆者という第3者からの視点から語られるため、客観性を持った信頼性の高い記事だと認識されるのが大きなメリットです。

 

 

書き方の形式によって印象が違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今回は「です・ます調」でご紹介していますが「だ・である調」にしても誌面全体のトーンが違って見えます。

ぜひさまざまなスタイルにチャレンジしてみてくださいね。