BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

「企画が思い浮かばない」「病院広報誌って何を載せればいいの?」と、よく病院広報誌担当者さまから質問されます。

しかし実は読者が知りたいことは、医療従事者の“当たり前”にあることをご存じでしょうか?
 

 

患者さんが知りたい“当たり前”の情報とは?

読者である患者さんやご家族が情報とは、医療従事者の“当たり前”にあるとお話ししましたが、具体的にはどういった情報なのでしょうか?

ついつい難しい内容を想像しがちですが、多くの患者さん・ご家族が知りたいのは医療情報の基本部分がほとんどです。

事実、病院広報誌で読者から反響があるのは、難しい専門的な医療情報を伝えた企画ではなく基本の医療情報を分かりやすくまとめた企画です。

 

【患者さんやご家族から反響がある情報の種類】

1 健康に生活するために知っておくべき知識

2 医療に関する一般知識や常識

3 新しい医療制度や情報

4 医療専門家による意見やアドバイス

5 おもしろ医療コラムやまめ知識

いかがですか? これらは医療従事者である皆さんにとっては“当たり前”の情報だと思います。

しかし当たり前であるがゆえ、医療従事者側から発信する情報の中で見落とされがちな情報であるということも認識しておきましょう。

 

 

 

 

 

それでは先に挙げた【患者さんやご家族から反響がある情報の種類】を、それぞれもう少し掘り下げてみましょう。

患者さん・ご家族が求める医療情報とは?

1 健康に生活するために知っておくべき知識

(例)

・病気の予防法

・かかりつけ医はなぜ必要?

・人間ドックを受けたいんだけど…

・正しい病院・先生の選び方

 

 

2 医療に関する一般知識や常識

(例)

・マスク、手洗いの正しい方法って?

・医薬分業って結局どういうこと?

・診察時に楽な服装とは?

・救急車を呼ぶ・呼ばない判断基準とは?
 

3 新しい医療制度や情報

(例)

・高額療養費支援制度って?

・自由診察って何?

・最新の治療法など

・公的健康保険の適用範囲は?

・患者さんを取り巻くサポート制度が知りたい…
 

4 医療専門家による意見やアドバイス

(例)

・リハビリ療法士・理学療法士が教える体操

・栄養士が教える健康レシピ

・薬剤師が教えるお薬手帳の活用法
 

5 おもしろ医療コラムやまめ知識

(例)

・「心臓が一日に送り出す血液量は8,000ℓ」などのトリビア的な知識

・がん闘病体験記

・専門家だからこそ分かる医療問題

・知っておくと便利な医療マメ知識

 

繰り返しにはなりますが、これらは病院内の先生やメディカルスタッフなどの専門家にとっては当たり前の情報です。

しかし患者さんやご家族にとっては、医療従事者は「先生」です。

先生から発信される信頼性のある情報であることを、病院広報誌の担当者は今一度認識しましょう。

 

さまざまな専門家が集まる病院には、患者さんの知りたい情報を無限にあると言っても過言ではありません。「何を伝えていいか分からない」と思ったときは、まず医療従事者にとって“当たり前”になっている情報に目を向けてみましょう。きっと病院広報誌の企画のヒントが見つかるかずです。