BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

  • 医療広報の「ことば」にこだわってみよう

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病院広報誌、院内に掲示するポスター、パンフレット、ブログやSNSの更新etc.

 

病院広報の担当者は、日々、さまざまな広報物に携わっていますよね。原稿を書いて“対外的に”発信するとき、皆さんは「ことば」にどの程度のこだわりをお持ちでしょうか。

例えば、クリニック内の掲示板に貼る案内文の見出し、あなたは下記AとB、使い分けていますか?

 

見出しが2パターンあります。

 

A「患者様へお願い」

B「来院される皆様へお願い」

 

利用者として(患者として)病院を訪れると、掲示物や案内文などを通じて、さまざまな情報が目に飛び込んできます。その中でよく目にするのが「患者様へ」の見出しです。たしかに、院内掲示の広報物なら違和感はないのですが、病院広報に携わっている担当者なら「ことば」を吟味して、最適なもの、貴院の思いが伝わることばを使っていただきたいと私たちは考えます。

 

病院には、患者さん以外にも様々な人が来ます。入院患者の面会に訪れるご家族、医療に関わる各業務委託先の関係者、そして病院で働くスタッフ自体も「来院者」といえるかもしれません。

 

上記のポスター例、インフルエンザの流行時期に「マスク着用を促す」ことを目的に掲示するポスターならAよりもBの「来院される皆様へのお願い」が、より適切ですよね。また「エレベーター点検日時のお知らせ」などもBが適切です。

 

院内掲示物=患者さんへ

 

この方程式が本当に正しいか否か。大げさにいうと、そんな身近な言葉からしっかり貴院のことを「広報」していくことが大切ではないでしょうか。まずは待合スペースでふと目に入る掲示物から、見直してみませんか?