BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

「上がってきたデザインが思ったのと違う…」「病院広報誌制作チームで誌面のイメージを共有したい」「カメラマンに撮りたい写真のイメージを伝えたい」…。病院広報誌制作時、そう感じたことはありませんか?
そんなときの解決策として有効なのが、ラフを描くことです。制作側や病院広報誌制作チームとイメージを共有するときに、言葉だけでなく目で確認できるラフがあれば、進行がとてもスムーズになります。ここではラフのメリットと描き方を紹介します。

ラフを描く技術は、病院広報誌以外にも、院内で使うちょっとしたお知らせやチラシ制作などにも活用できます。ラフをマスターして、あなたの病院広報をレベルアップさせましょう!

 

 

ラフを描くメリット

❶社内報に関わるすべての人とイメージを共有できる
病院広報担当者、デザイナー、カメラマンや編集者、原稿執筆者など病院広報誌に関わるすべての人とイメージを共有することができます。ラフによってそれぞれの役割が明確になり、各担当が迷うことなく実力を発揮できます。一目でイメージを共有できるので、特に忙しい医師や看護師の方にも病院広報誌の企画を説明する際にも重宝します。

 

❷バランスをチェックできる

誌面に対して文字量が多過ぎないか、見開きごとや連載ごとの統一感が出ているかなどの確認ができます。

 

❸素材のモレに気付くことができる

ラフを描くことは、頭の中でイメージして終わり、ではなく具体的な絵として視覚的に見えるようにすること。ラフを描くことで「写真やグラフの不足はないか」「重複しているコンテンツはないか」といったことにも気付くことができます。

 

❹撮影イメージを確認できる

カメラマンにとって、ラフがあるとないとでは大違い! ラフを描くことで、誌面においての写真の縦横比や撮りたい構図などが明確になります。 ラフなしでカメラマンに撮影を依頼してしまっても、当たり障りのない“よくある写真”になってしまいます。カメラマンにとって、写真が見開きの誌面で右側にくるのか・左側にくるのか、また全身なのか・バストアップなのか、笑顔で撮影するのか・カッコ良い表情を撮影するのかなど、これらは写真の質を大きく左右する重要な問題です。これらがクリアなっていることが、いい写真を撮るコツだと心得て。
 

 

 

 

 

ラフの描き方

それでは実際にラフを描いてみましょう。

手順を追って説明しますので参考にしてみてください。

 

①誌面と同じ縦横比の四角を紙に描きます。

 

 

 

②次に見出し、メイン写真など大きな要素を描き込んでいきます。最も伝えたいことがしっかり目立っているか、確認しながら描いていきましょう。

 

 

 
③バランスを考えながら、文字やコンテンツを追加していきます。この段階では必要なコンテンツをすべて描き込みましょう。文字組みを表現するときは、Z線(横書き)やN線(縦書き)を使用すると分かりやすいですよ。

 

 

 
ポイント!
●各コンテンツにどれだけの面積を割り当てるか検討しましょう
●各コンテンツ同士の位置関係は適切か、検討しましょう
 

 

ラフはイメージを伝えることが目的です。絵が下手なんてことは気にする必要はありません! まずは気楽に描いてみましょう。