BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌を通じて読者に情報を正しく伝えるために、まずは原稿の基本を理解しましょう。
 

 

病院広報誌の特性を理解する

原稿を執筆する前に、病院広報誌という媒体の特性について考えてみましょう。皆さんが好んで講読するようなフョッション誌などとは違い、病院広報誌や医療広報誌は「医療」に関する事柄が掲載されているため、比較的読者の読む意識は低い媒体と言えます。そのため、読者が文章を「分かりにくい」と感じた場合には読むことをやめてしまうかもしれません。

読者に読んでもらうためには、病院広報誌の原稿には分かりやすさと工夫が必要です。
また医療広報誌は、お子様からお年寄りまで幅広い世代が読む媒体でもあります。どんな世代が見ても分かりやすい文章を心掛けましょう。
 

 

 

 

原稿について

原稿は基本的に大見出し小見出しリード本文で構成されます。
見出しは簡潔に、リード全体を要約した文章で手短かに書くと、読者も原稿を理解しやすくなります。時間のない読者は大見出し、小見出しだけを読む傾向がありますので、記事内容にもよりますが思わず本文を読みたくなるようなインパクトをつけながら、見出しだけで記事全体の見当がつくような文言でないといけません。
 

 

●原稿を書くときのポイント1

本文の書き方は5W1Hを基本として、あまり長文にならないよう気味良いリズムで書くのが理想です。そのほか、語尾の「ですます」調、「である」調などの統一を心掛けてください。
 

 

●原稿を書くときのポイント2

原稿は法より帰納法で書くのが通常です。つまり、始めに何があったかを簡潔に書き、その後詳細を綴るように心掛けると明瞭な文章になります。ポイントは単文で主語と述語がきちんと呼応していることです。書き上がったら、声に出して読み、よく推敲するのも良文の秘訣です。

 

 

 

 

知っておきたい4つの文章スタイル

伝えたいことを読者に正しく伝えるには、適した文章スタイルで記事にするのがポイント

文章スタイルが持つ個性や特徴よく理解して、テーマの堅さや柔らかさ、企画の狙いなどに合った文章スタイルで原稿を執筆しましょう。
一般的に、医療広報誌・病院広報誌の記事における文章スタイルとして、以下の4つが挙げられます。
 

 

①一人称

話者が読者に対し直接訴えかける文章スタイルのため強い訴求力を持ちます。自己紹介や寄稿文、院長インタビューなどの記事によく用いられます。
 

 

②会話形式

会話形式の文章は、インタビュアーと受け手のやり取りから臨場感や緊張感を伝えられるのが特徴。執筆者の言葉で話の流れをつくることができますので、まとめるのが苦手と感じる方にはこの文章スタイルがオススメです。
 

 

③Q&A形式

Q&Aの文章スタイルは、ポイントを的確に伝えたいときに有効な文章スタイル。質問項目によって要点が整理されるため、読者に伝えたいポイントをテンポよく届けることができます。
 

 

④レポート形式

第三者からの視点から語られる文章スタイルで、客観性を持った信頼性の高い記事だと認識されるのが大きなメリット。レポート形式の文章は、編集テーマや狙いに沿った記事を作りやすいといえます。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

ぜひ日々の原稿作成の参考にしてください。