BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌の担当になった場合、今まで担当していた業務に追加で兼任というのが多いのではないでしょうか。一人では負担も大きいので、何人かで分担したり、専門的な内容については担当部門に原稿を書いてもらう場合も多いことでしょう。そういった複数の方が携わってくる場合に出てくるのが、人によって表現や表記に違いが出てきてしまう点です。

 

病院広報誌が仕上がった際に、ページによって表記や表現に違いが出てしまうと、せっかく頑張って制作したのに何だか少し残念な印象が残ってしまいます。防止策として、あらかじめよく使う表現については統一表記を決めておくとスムーズです。

 

統一表記については、細かく決めるのは大変なのでよく使う点のみ決めておくのがよいでしょう。ここだけは押さえておいたほうがいい例についてご紹介しますのでご参考にしてみてください。

 

どちらにするか決めておいたほうがいい場合の一例

●西暦・和暦

2021年(西暦 /令和3年(和暦)

●時間

13:00(24時間制)/PM1:00(12時間制)

●様付け

皆様/皆さま

●「ご」付け

「ご紹介」いたします/「紹介」させていただきます

●問い合わせ

お問い合わせ /お問合わせ/お問合せ ※本来正しいのは「お問い合わせ」ですが慣用的には省略した表現も使用されています

●半角・全角

2021年5月8日(すべて全角)/2021年5月8日(一桁のみ全角、二桁以上は半角)/2021年5月8日(すべて半角) ※横書きの場合は上記のどちらでも選択できますが、縦書きの場合は少し異なりますのでご注意を。

 

読む方にわかりやすい表現・用語を

また院内報の場合は院内のスタッフが読む場合が多いですが、広報誌の場合は外部の一般の方にむけたものです。難しい漢字や言い方ですと理解してもらいにくい場合もありますので、平易な表現を使う・読み仮名をつけるなどの配慮をしてはいかがでしょうか。

 

例えば、「褥瘡」と書くのではなく「褥瘡(じょくそう)」と読み仮名をつける、「床ずれ」とわかりやすい表現を使うことで、読む側にはより理解してもらいやすくなります。原稿を書く際には病院内で普段使っている用語を用いがちですので、この用語が一般の方に通じるかどうか考えながら原稿を書くと、より読みやすい病院広報誌になることでしょう。