料理レシピは病院広報誌の定番企画です。ご担当者の皆様は、毎回どのように料理レシピを掲載していますか?
多くの人が関心を持つ「食」というテーマに関する記事を定期的に掲載するだけで、広報誌の他のページも読んでもらいやすくなる、というメリットはたしかにあります。しかし、単なる「ヘルシーでおいしいレシピ」であれば、ウェブや雑誌に情報があふれており、病院広報誌が掲載する必然性は乏しいといえます。
病院広報誌ではどのようにレシピを掲載することが望ましいか、考えてみましょう。
テーマを明確に示そう
病院が発信するレシピ最大の特徴は、日々患者さんの栄養状態を管理している、栄養士・管理栄養士の方が作成しており、栄養に関する情報の信頼性がはじめから高く見られている、という点です。
そのため、紹介するメニューを通して得られる栄養や効果についてはっきり伝えた方が、より参考にしてもらいやすくなります。これを踏まえると、レシピのタイトルで、その料理のテーマを明確にすることが重要です。
たとえば、季節に関連するレシピを紹介している場合は「夏バテ防止に効く、エネルギー満点レシピ」「体の冷え対策にGOOD!体を内側から温める」など、紹介するメニューがどんな効果を持つかを明確にタイトルで示しましょう。
「季節のレシピ」「おすすめレシピ」などのシンプルなタイトルにとどめるよりも、メニューを掲載した意図がわかりやすくなり、読者は単に「おいしそう」だけではなく、「どのように体にいいか」を理解した上でレシピを参考にできます。
季節感に限定しない場合でも「免疫力向上で、感染症予防に役立つ!」「術後でも食べやすい、すっきりした食感」「整腸効果バツグン」など、具体的なメニューの特徴や効果をはっきり謳い、読者がはっきりわかるようにすることが重要です。
誰でも実現できるように工夫しよう
病院広報誌のレシピは、料理に関心のある人だけが見るとは限りません。
調理器具をたくさん持っていない人や、そもそもあまり料理が得意ではない人も見る可能性があります。そのため「誰でも実現できる」かどうか、を基準にレシピを精査するのもよいでしょう。
手に入りやすい食材で構成することに加えて「包丁を使わずに作れる」「電子レンジのみで調理可能」など、調理へのハードルを下げることで、より多くの人がレシピ通りに作ることに挑戦しやすくなります。
美食ではなく健康を狙ったレシピだからこそ、一部の人ではなく、より多くの人に作ってもらうことを目指す必要があります。レシピ通りの調理を実現してもらえる可能性を高める工夫も、盛り込んでいけるとよいでしょう。
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栄養に関するメリットをはっきりと分かりやすく伝え、かつ誰でも手軽に作れるものであれば、多くの人から信頼を寄せてもらえるレシピになります。
貴院ならではのレシピ記事を通して、読者の健康増進に寄与していきましょう!