BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌の定番企画といえば、院内で行われるイベント紹介が挙げられるのではないでしょうか?
今回は患者さん向け広報誌を想定して、院内イベント紹介の取り上げ方について触れていきます。

 

開催報告に貴院の特長をプラスαしましょう

病院広報誌の掲載事項として、市民公開講座のイベント紹介がよく見られます。

 

例文
〇月〇日に糖尿病をテーマとした市民公開講座を行いました。当日は○○人が参加して、糖尿病・内分泌内科の医師が講演。盛況のうちに終了しました

 

上記のような概要紹介にとどまっている誌面が見受けられます。
もっと貴院の魅力発信につながるよう、以下の項目を再点検して内容をブラッシュアップしてみましょう。

 

・なぜ糖尿病をテーマにしたのでしょうか?
・医師の講演はどのような内容だったのでしょうか?
・参加者の反応はどうだったのでしょうか?
・アンケート結果ではどのような声が寄せられたのでしょうか?

地域の皆様、患者さんをはじめとする参加者にイベントを通じて貴院がお伝えしたいことは何か、そして、イベントを通じて参加者にどのような行動を起こしてほしいのか、どのような想いを持ってほしいのかといった観点で掲載事項を振り返ってみることをおすすめします。

 

院内向けのイベントにも目を向けてみましょう

市民公開講座は大規模病院のイベントだから、小規模の病院は参考にならないということはありません。
病院広報誌というと「目立つ内容じゃないと掲載に値しないのでは?」とか「新しい取り組みがないから掲載事項がない」などとお考えのご担当者様も見られますが、もちろん、そんなことはありません。
対外的なイベントに目が行きがちですが、院内にも目を向けてみましょう。
イベントといってもさまざまあります。定期的に行っている勉強会を取り上げるのも一案です。診療報酬改定、多職種連携のための合同症例検討会、コロナ禍での栄養管理など様々なテーマで研修や勉強会を行っていらっしゃることでしょう。
患者さん向けの病院広報誌で、研修内容を詳細に掲載する必要はありませんが、医療従事者である皆さんが、日頃どのようなことに取り組み、研鑽をされてきているのかを誌面で紹介することで、患者さんやそのご家族への信頼感や安心感に結びつくものです。また、読み手にとって働く皆さんの知らない一面が見えることは、貴院に対する距離感も縮まるきっかけにもなることでしょう。

 

イベント紹介は病院広報誌の定番であるからこそ、掲載時のひと工夫がポイントとなります。貴院にはどのような方々がいらっしゃるのか、貴院が大切にしていることにも触れながら記事を仕上げていくと、自然と他院との違いを表すことができるはずです。
ぜひ貴院らしさを病院広報誌を通じてPRしていきましょう。