BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

患者さん向けの広報誌を発行している場合、どの年代の読者が多いかを踏まえて誌面を制作していますか?

たとえば、高齢者の方を例に挙げましょう。慢性期病院などの、高齢者が主な読者対象となる病院広報誌では、高齢者にとって見やすい誌面づくりが必要です。加齢に伴う目の見え方の変化に配慮した誌面こそ、高齢者にとって見やすい誌面といえます。そのような配慮の足りない誌面は見づらい誌面となってしまうため読んでもらいにくく、結果として病院のことを伝える機会の損失につながってしまいます。ここでは、高齢者にとって読みやすい誌面づくりを検討していきましょう。

 

・配色に注意!

老化に伴って、色覚は変化していきます。水晶体は透明から黄色、褐色へ徐々に変化していきます。たとえば、水晶体が黄色く濁った状態では、視界が黄色のフィルターを通したような状態となるので、黄色の識別が難しくなります。また、同様に青などの寒色系も見えづらくなるため、赤などの暖色系のほうが見やすいとされます。緑もまた、この色覚の変化と関わりが薄いため見やすいと言われています。

さらに、背景と文字のコントラストに配慮しましょう。グレーと黒、水色とベージュといった組み合わせは、明度・コントラストの差が少ないため、高齢者にとって見分けづらくなります。白と黒、白と深緑など、背景と文字の色ではっきりとした違いをつけるようにしましょう。

 

・グラフ・図版や写真を使い、視認性の高い誌面にまとめる

文字の大きさや行間に気を配ることに加え、誌面全体の見やすさにも配慮しましょう。

目のピントを調節しづらくなってくる高齢者にとって、小さな文字を追わなくてはいけないもストレスとなりうるため、文字がびっしりの誌面では「読みづらい」印象が先に立ってしまいます。

文章で示すと視覚的に捉えづらい情報も、グラフや図版を用いれば見やすくなるので、積極的に使用しましょう。ポイントは、強調したい箇所を拡大したり、目立つ色を用いたりするなど、グラフや図版の中でも重要な箇所に目が生きやすくなる工夫をすることです。内容をイメージしやすくするために、写真やイラストも大きめに配置するとよいでしょう。文章を読み進める上で、ストレスの少ない誌面とすることが大切です。

 

・診察時間・担当医師の表/関連施設の地図…余白をつかってはっきり!

表や地図など、文章ではない形で正確に情報を伝える必要がある場合は、スペース・余白を多めに取り、文字の見やすさを最大限にできるようレイアウトしましょう。実際に病院を受診しようと思ったときに参照するページが見えにくいと、正確な情報が伝えられなくなってしまいかねません。

 

広報誌を通して読者に伝えたいことがしっかり伝わるよう「見え方」にも配慮しましょう。

今回は高齢者を取り上げましたが、もちろん広報誌の読者は年配の方に限りません。病院によって異なる読者層の年代や性別などを踏まえ、最適な誌面づくりに生かしていきましょう。