BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌

病院広報誌は病院のブランド力を高め、認知度を上げるための戦略のツール。病院の取り組みや病気についての情報を発信すること自体は、病院広報誌としてとても大切な役割ですが、多くの人に伝えたいことを伝えるためには、「読者を増やそう」という意識も重要です。

読者、つまり媒体のファンをつくる戦略として、「雑誌」のような誌面づくりを意識してみるのはいかがでしょうか。具体的には、インパクトのある表紙、読みやすく楽しさのあるレイアウト、読み応えのある深い特集内容などが挙げられます。

“読んでもらえる広報誌”を目指すためには、例えばどのような特集を展開すればいいのでしょうか。毎号の特集内容に頭を悩ましているご担当者様のヒントとなるような、雑誌のような特集企画をつくるために意識したいポイントをまとめてみました。

 

 

1、 スタッフの仕事内容はもちろん、人柄にスポットを当てる。
医師、薬剤師、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士などの医療スタッフ、受付や総務・経理・経営企画などの病院事務スタッフなど幅広いスタッフに焦点を当ててみましょう。

どんな人がどんな思いをもってその仕事に向き合い、業務にあたっているのか。なぜこの仕事を選んだのか。人柄まで掘り下げることで、ストーリーが生まれます。人はストーリーに感動するもの。ストーリーから親近感や共感につなげていきましょう。

2、医療のホットな情報や皆さんに知ってもらいたいテーマについてわかりやすく紹介、解説する。
医療関係者だからこそわかる最前線の情報や最新トピックス、問題提起などを特集化できるのが強みです。

執筆者が医療の専門家である場合、どうしても専門的で難しい文章になりがちですが、医療に詳しくない人でもわかりやすく、読みたくなるように意識して編集・制作するようにしましょう。

3、地域住民との交流や地域コミュニティづくりに貢献する。
医療は地域に根ざした運営が推進されており、「地域連携」は医療を語るうえで最重要項目のひとつです。地域の中で病院がどのような役割を果たしていきたいかという方針をもとに特集ネタを探しましょう。

地域住民が参加できる講演会や勉強会などのイベントを開催している場合は、告知だけではなく積極的にその実施レポートとして記事を発信することで、読者に対して貴院が地域にどのような役割を果たしているのかが明確に伝わりやすくなります。

 

地域医療連携

1人につき最低5案を持ち寄ることを目標に、ネタを見つけ出す感性を磨きましょう!

 

雑誌のような特集づくりは難しくても、多くの人に病院の魅力を伝えたい!知ってほしいという愛があれば、きっと患者さんや地域の方に楽しみにしてもらえる広報誌になるはずです。

なお、特集内容を検討する編集会議では、担当するスタッフ1人につき、少なくても5本くらいは企画案を持ち寄ることを目標にしてみてください。日々の業務の中から誌面ネタを見つけ出す感性や観察力を養い、企画に落とし込む創造力を磨くためには、数をこなすことが第一歩です。