病院広報誌で、まず目に入るのはタイトル。タイトルからどんな雰囲気、どんな内容なのか想像できて、つい手に取ってみたくなる貴院らしさが伝わるタイトルがベストですよね。
それはどう考えていけばよいのでしょうか。貴院らしさとは、理念や行動規範に詰まっていることと思います。そこから重要なキーワードをピックアップして、貴院らしさについてイメージを深めていきましょう。
そして、大切なのは広報誌の対象が誰なのかを決めること。「子どもからご年配の方まで、すべての老若男女に見てもらいたい!」としても、ターゲットが幅広過ぎて、ボヤけたイメージとなり、結果誰にも響かないものとなってしまいます。
他院の広報誌タイトル例をご紹介します。参考にしてみてください。
1. 「〇〇だより」「〇〇タイム」
「A病院だより」とすることで、ひと目でA病院の情報が書かれた広報物だと分かりますね。
ご年配の方にもどんな内容が書かれているのか理解できる表現です。
2. 「絆」「つなぐ」などの抽象的な表現
理念のなかに「地域医療の懸け橋となる存在を目指します」「人と人との絆を大切にする」などの表現があり、重要視されているのであれば、「かけはし」「つなぐ」「絆」など理念からのキーワードをタイトルにするのもよいでしょう。
3. 「ひまわり」「くすのき」などの都道府県の花や木
各都道府県にはシンボルとなる花や木があるのはご存じでしょうか。都道府県とのつながりが深い病院は、マッチするかと思います。
各都道府県シンボルは、花や木以外にも、鳥や魚、なんと獣までいるんですよ。
各都道府県のシンボル(全国知事会ホームページ)
4. 地名
名古屋市東区葵に位置する病院であれば、タイトルを葵から取って「あおい」とすることで、その土地に根を張った地域密着型の病院であることを表現できます。
5. 英語
「Link」、「Smile」、「Step Up」など。聞きなじみのある英語にすることでファッション雑誌のようなおしゃれな雰囲気となります。
漢字・ひらがな・片仮名・アルファベットで印象が変わる!
「輝き」というタイトルにしたとしましょう。さて、漢字表記にしますか、それともアルファベットにしますか。
タイトルロゴのデザインにも関わってきますが、ゴシック体、明朝体など文字の形によっても、同じ意味なのに受ける印象が違ってきます。
<漢字> 真面目な雰囲気。
<ひらがな> やわらかい雰囲気。
<カタカナ> 無機質で現代的な雰囲気。
<アルファベット> モダンな雰囲気。
いかがでしょうか。
広報誌のターゲットがどうしたら手に取りたいと思うのか想像しながら、タイトルを考えてみてください。一度付けたタイトルは、リニューアル創刊などよっぽどのことが起きない限り、変更することはありません。
職員が愛着が持てて、患者さんに親しみを持ってもらえるようなタイトルを目指しましょう!