BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌を作る際、インタビューや座談会などの「取材」をされる方が多いと思いますが、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、長距離を移動したり、直接会って話をしたりすることが難しい状況となっています。

 

そんな時に役立つのが「オンライン取材」ですが、直接取材するときとはまた違った視点での準備が必要なのです。今回は陥りがちなトラブルと、それを防ぐためにしておきたい準備を紹介します。

 

 

・アプリの使い方がわからず、手間取っていたらインタビューの時間がなくなった…

取材当日になって「カメラの使い方がわからない」「アカウント取得が必要だったのに忘れていた」といった事態を防ぐため、オンライン取材が決まったら、取材対象者に取材日時・企画の趣旨といった基本的なことを伝えることに加えて、取材時の使用ツールについて打ち合わせておきましょう。SkypeやZOOM、Teamsなどさまざまなアプリがありますので、取材対象者が使い慣れたものを選ぶとよいです。そして、事前に使い方を調べておきましょう。

医療機関の現場に勤務されている方は、日常の業務でパソコンなどを使い慣れていないことも多々あります。持ち運びが簡単なタブレット等があれば、アプリをセッティングした状態で取材対象者に貸し出すのも一つの手段です。

 

 

・まったく声が聞き取れない!

通信環境やマイク・スピーカーの不備で、音声が途切れてしまったり聞き取りにくかったりすることは、よくあるトラブルです。前日までに動作確認をして、オンライン取材をしやすい環境を取材者側も整えておきましょう。オンラインであれば場所を気にしなくて良いと思われがちですが、できれば周りに誰もいない会議室などを使用し、取材中に雑音が入ることがないようにしましょう。ツールを実際に使用して誰かとテストしておくことをおすすめします。

また、環境を整えていても音声のタイムラグが発生することはよくあります。自分が発言するときは、相手の話が終わってから一呼吸置くことを心がけましょう。

 

 

・取材していたら、急に相手が退室してしまった!?

 

何らかの原因により、突然取材が中断されてしまうこともよくあります。

まず気をつけたいのは、スマホやタブレットを使用する場合には、十分にバッテリーを充電しておくこと。カメラを使用しながらの通信は、思っている以上にバッテリーを消耗します。

 

また、スマホやタブレットの場合には、置き方にも気を配りましょう。メモを取りながら話を聞いているうちに落としてしまわないよう、邪魔にならない位置に、自分の表情がはっきり見える角度で固定しましょう。

取材が中断してしまったり、通信状況が悪すぎて取材が進行できない事態になったりした場合には、早めに電話取材など他の手段に切り替える判断も必要です。取材対象者には、事前にそういった場合の対応も伝えておきましょう。

 

 

オンライン取材は気をつけなければならないことも多いですが、離れた場所にいる相手に取材ができる大変便利な方法です。特に病院広報誌の場合は、新型コロナウイルス感染症に配慮しオンラインで取材をしたという事実自体もPRにつながります。オンライン取材を上手く活用して、充実した誌面をつくり上げましょう。