BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

インターネットの普及で、様々な情報が簡単に手に入るようになった現代。しかし、「気づかないうちに著作権を侵害してしまった」ということや、逆に「気にしすぎるあまりつまらない記事になってしまった」という事態は避けたいところです。

 

今回は、Q&A形式でご紹介します。

「著作権ってなに?」という方はこちら→医療広報誌の担当者なら知っておきたい! 著作権の基本

 

Q.フリー素材の写真やイラストは使用できますか?

A.使用できます。

しかし、何の制限もなく自由に利用していいということではありませんので、利用規約にしっかり目を通してから利用するようにしましょう。例えば、商用利用を制限していたり、加工(変形や変色など)を禁止したりしている場合もあります。

 

Q.新聞,雑誌に掲載された時事問題に関する論説は、掲載できますか?

A.掲載できます。ただし、利用を禁ずる旨の表示がない場合に限ります。

 

Q.他の人の著作物を引用することはできますか?引用するときは何に気をつければ良いですか?

 

A.引用の目的上正当な範囲内であれば、許諾なく使用することが可能です。一般的に、下記の条件を満たしていることが必要です。

 

<条件>
1 引用されている著作物が公表されたものであること

2 引用部分と自分の著作物が明瞭に区別されていること(かぎ括弧をつけるなど)

3 自分の著作物が主/引用された著作物が従であること

4 引用する必然性があること

5 出典を明記すること

 

また、引用する際に著作物の変形を行うと、同一性保持権の侵害が問題となることがありますが、翻訳することは認められています。

 

「著作権」というと難しく聞こえますが、「他人の表現を尊重すること」を意識することで気を付けるべきポイントは見えてきます。基本をおさえて、広報誌をグレードアップしましょう。