職員紹介企画は反響の大きい企画です!
中途職員・新入職員にとって、自分を多くの職員に知ってもらう場になる院内広報誌。また、掲載されることで自身が病院の一員になったと実感し、エンゲージメントが高まるきっかけにもなるでしょう。先輩職員にとっては、これから一緒に働く新しい仲間を知る良い機会。職員の数が多くなれば、顔と名前が一致しないということもしばしば…。院内の円滑なコミュニケーションを創造するためにも、職員紹介は、重要な意味を持つ企画といえます。
院内コミュニケーションの活性化
職員紹介の企画目的を院内コミュニケーションの活性化とするならば、いかに顔と名前以外の付属情報(=人となり)を伝えられるかにかかっています。例を挙げて、職員の人となりが分かる自己紹介と、そうでない自己紹介を比べ、その違いを見てみましょう。
例1)
「○○科に配属となりましたエンカウント太郎です。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします」
このような定型文のコメントを掲載しても、新しいコミュニケーションは生まれる可能性は低いです。しかし、以下のような書き方であれば、
例2)
「○○科に配属になりましたエンカウント太郎です。趣味はマラソンで、スポーツを一緒にできる仲間をつくりたいと思っていますので、ぜひ気軽に声を掛けてくださいね。マラソンで鍛えた根性で、仕事に精一杯頑取り組みますので、ご指導よろしくお願いします!」
この自己紹介なら、自分の得意分野、趣味、さらに人となりも伝えられます。これを読んだスポーツ好きの先輩に誘われるかもしれません。このように、その人となりを伝えることは院内で新しいコミュニケーションを生む可能性を高めることができます。
例1)と例2)では、院内コミュニケーションの活性化につながる可能性に大きな差が出ます。しかし、誰もがいい自己紹介文を書ける訳ではありません。それぞれの性格の違いもありますし、文章が苦手な方もいらっしゃるかと思います。院内報担当者は、院内コミュニケーションの活性化が企画目的である以上、職員全員が有意義な自己紹介を掲載できるようサポート・工夫する責任があります。
工夫の具体例としては、まったくの自由記述では差が出やすいため、いくつかの質問事項をあらかじめ設定しておくことです。以下に具体的な質問項目例を挙げます。
■基本の質問ネタ
基本の質問事項も、関連内容を付属で質問すれば書きやすさが増します。
・出身地(関連質問:地元自慢はなんですか?)
・趣味(関連質問:趣味継続年数)
・特技(関連質問:持っている資格や表彰など)
・好きな食べ物(お勧めの店は?)
■個人の人となりを伝える質問ネタ
よりパーソナルな一面に迫りたい場合は、人によって差が出やすい質問項目がおすすめです。
・コレなら誰にも負けない!と思うことは何ですか?
・最近した失敗は?
・自分を四字熟語で表すなら?
・学生時代に頑張って取り組んだことは?
・人生で一番嬉しかったことはなんですか?
・あなたの青春の思い出を教えてください。
いかがでしたでしょうか? 職員紹介は定番企画であるがゆえにマンネリ化を起こしやすい企画でもあります。紹介の切り口を工夫することで、「読みたい職員紹介」になるようにブラッシュアップしていきましょう。