BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

「あれも載せなきゃ」「これも載せなきゃ」と掲載内容を膨らませていくうちに、一つ一つの情報を深掘りしきれず「お知らせの集合体」になってしまった…。そんな経験をお持ちのご担当者様もいるのではないでしょうか。

しかし本来、病院広報誌はブランディングや地域への情報発信など、はっきりした目的がある媒体です。それを果たすためには、お知らせを掲載するだけでなく、情報を深堀りして誌面を作っていくことが不可欠です。今回は、そのためのアイデアを3つご紹介します。

 

イベント報告は、不参加の人もイメージできるかがミソ

参加者数や実施内容を記録した「お知らせ」だけだと「終わったこと」として捉えられてしまいます。イベントを知らなかった読者は、誌面を読んで初めてその存在を知ります。イベントの魅力を知ってもらうために、当日の様子をイメージしやすいように工夫しましょう。

たとえば公開講座であれば、講座の要点や、当日の質疑応答をベースにしたQ&Aを掲載してみましょう。健康測定会のようなイベントであれば「血圧測定」→「結果チェック」→「栄養相談でアドバイスをもらう」といった参加者の具体的な流れを紹介したり、参加した方の感想などを掲載したりして、当日の雰囲気をイメージできると理想的です。

 

医師着任のお知らせは「信頼」や「安心」をモットーに

医師が着任した時の紹介ページが「写真」「名前」「一言コメント」といったシンプルな要素のみで構成されていると、どうしても印象に残りにくいことがあります。

「信頼できそうな先生だな」と思ってもらうには、たとえば学歴や在籍した病院などの経歴を掲載してみましょう。籍を置いていた大学・病院名を明示して、そこで研さんを積んできた人だと示すだけでも「きちんとした先生」という印象を与えられます。また医師のプロフィールとして「趣味」「最近興味があること」など、人間味が見える項目を掲載すれば患者さんの安心感につながります。

情報を少し補うだけで「知る」から「信頼する」へと受け手の印象は変わります。

 

制度に関するお知らせは、理由と具体例がカギ

たとえば選定療養費の徴収開始について扱う時は「紹介状を持たずに受診すると追加費用がかかります」と伝えることに加えて、制度について納得・理解してもらえるように工夫してみてください。

まずは「地域のクリニックとの機能分化」といった、変更の背景や目的を簡潔に説明しましょう。「金額が増えます」と伝えられるだけでは、心の中で反感を覚える人もいるかもしれません。納得感を得てもらうために、丁寧な説明が望ましいです。

また、選定療養費の場合は緊急入院を必要とする場合など、徴収の対象とならないケースがあります。「誰でも徴収されるわけではない」と伝え、安心してもらいましょう。

 

 

重要なのは、正しく情報を載せることだけではありません。情報をきちんと整理することや、読む価値を感じてもらえるように工夫を凝らすことが大切です。「お知らせの集合体」を脱して、より信頼の置かれる媒体を目指していきましょう。