BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

高度な医療や専門的な治療は、専門病院ならではの大きな強みです。しかしその一方で「この程度の症状で受診してもいいのだろうか」「救急対応はしてもらえるのだろうか」「紹介状がないと受診できないのではないか」といった不安から、病院の敷居を高く感じてしまいがちです。

 

また、治療や医療技術に関する情報は常に更新され、内容も高度になります。その結果、広報誌の医療記事の中に専門用語が多くなり、説明が難しくなってしまいます。読者が提携している医療機関の医師や医療従事者なら問題ないですが、患者さんやご家族が読む場合、理解できるとは限りません。

 

さらには、長期にわたって通院される患者さんも多く、雑誌でいうと定期購読している読者に近いといえます。そのため、広報誌は単なるお知らせではなく、病院と患者さん、地域、職員同士をつなぐ大切なコミュニケーションツールとなります。

 

どんな情報を、どう伝えるか

専門病院の広報誌では、最新の治療法や治療実績などが誌面構成の中心になることが多いですが、専門用語が多く並び過ぎると「結局、何が言いたいのか分からない」という印象で終わってしまいます。広報誌の本来の目的は、病院の専門性を誇示することだけではありません。「ここなら安心して通える」「自分や家族を任せられる」と感じてもらうことも非常に大切です。そのためには「どんな情報を、どのように伝えるか」が重要になります。

 

例えば、

・最新の医療トピックスは図やイラスト、写真を用いて直感的に理解できるようにする

・院内の紹介は、連載企画として1スポットずつ掘り下げて紹介する

・受診から検査、治療、入退院、退院後のフォローまでの流れを写真で紹介する

・患者さんの病気や健康に関する疑問にQ&Aで医師が回答する

このような工夫をすることで、専門性を認知してもらうと同時に読者の不安を解消し、病院の誠実さや透明性が伝わりやすくなります。また、患者さんの生の声を掲載することで、病院からの一方的な情報発信にならず、双方向のコミュニケーションが活性化し、病院への信頼感や親しみが高まります。

 

「一度読んで終わり」の広報誌ではなく、読むたびに理解が深まる媒体として、その価値を最大限に生かしていきましょう。