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広報誌をリニューアルするなら、4つのステップで見直しを
病院広報誌制作を発行していて「あまり読まれていない」「内容がマンネリ化している」「デザインが古い」と感じたときはリニューアルを検討するタイミングかもしれません。
今回は広報誌のリニューアルを進めるためのポイントをステップごとにお伝えします。
ステップ1. 読者ターゲットを見直す
まずは読者ターゲットを改めて見直してみましょう。つい「高齢の患者さんが多いから高齢者向けの内容を…」と決めてしまってはいませんか。患者さん以外にも病院に来院する方はいらっしゃいます。例えば「親の通院の付き添いで来院した方」をメインターゲットにするなら、読者の年齢層は40~50代が厚めの層になります。記事の内容としては、高齢者に向けてではなく「高齢者介護をする上でのポイント」というような視点での企画が好まれることでしょう。視野を広く持つと、既存の患者さん向けなのか、新規の患者さん向けなのか、または地域住民の方に向けたものなのか、さまざまな読者像が浮かんできます。このようにターゲットを見直して、ある程度絞り込むことも重要です。
ステップ2. 現在の病院の強みを見直す
「数年前から手術支援ロボットによる診療実績が増え、県内有数の手術の技術の高さを誇るようになった」「患者さんにより安心して治療に臨んでもらえるように、全スタッフが接遇マナー研修を受け、丁寧な対応が評判を呼ぶようになった」など、これまでの取り組みや戦略の見直しによって病院の強みが広報誌の創刊時から変わっていることもあるでしょう。
広報誌は、病院の活動を広く知ってもらい、信念や個性、魅力を伝え、イメージアップを図ることが目的です。改めて現状の強みを見直し、伝えるべき内容を検討してみましょう。
ステップ3. 企画の構成を見直す
医師のインタビュー企画であっても、読者ターゲットや病院の強みをどう伝えるかによってインタビューする内容は変わります。
高度な術式について患者さんに分かりやすく解説したいのであれば、専門医に術式についてQ&A形式で答えてもらう企画などが良いでしょう。さらに固くなりすぎないように見せたい場合は、デザイン的な工夫としてチャット式の対話型にしたり、マンガなどにすることで興味を持ってもらいやすくなります。
インタビュー企画という枠の中でも、切り口や見せ方でまったく異なる印象を読者に与えることができます。ターゲット像を思い浮かべながら、読者の心に響く企画として構成を練り直してみましょう。
ステップ4. デザインを見直す
ステップ1~3から、「どんな読者に、どんな情報を、どんな風に伝える必要があるか」が見えてきたと思います。それに合わせて文字サイズやレイアウト、デザインも見直しましょう。
文字サイズ一つとっても、ターゲットによって読みやすい大きさがあります。60歳の最小可読文字サイズは14ポイントと推奨されていますし、小学校の教科書の文字サイズは22~26ポイントを基準に定められています。高齢者だけでなく、子どもを対象とする場合にも、文字サイズは大きめにするとよいでしょう。さらに配色について言えば、加齢によって目の機能が衰え、背景と文字で明暗の差(コントラスト)が低いと見えづらくなるので、はっきりと差を付けることも大切です。
ぜひこの4ステップを参考に、よりターゲットに響き、病院の魅力が伝わる広報誌になるよう工夫してみてください。