BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌ご担当の皆さま、こんにちは。

昨今オウンドメディアという言葉が一般化し、多くの企業が自社メディアを作ってWEBで情報発信する時代となりました。そんなデジタルマーケティングが主流となっている今、それでも病院の広報誌は紙での発行をおすすめします。その理由は大きく分けて3つ。

 

①WEBが不得意な人にアプローチできる

やはりこれに尽きます。病院広報誌の読者のターゲットは老若男女と幅が広いことに加え、読者が積極的に情報を取得しにくる媒体ではないということも一つの要因です。最近ではシニア層でもWEBで情報収集する人が増えていますが、WEBでは自分自身の興味関心の高い情報が優先的に閲覧されます。PCやスマホ立ち上げて、病院のHPを閲覧する頻度は、決して高くない場合が多いでしょう。しかし、紙媒体であれば来院時に目に触れる機会を生むことができます。つまり、自主的にアクセスされない限り情報を発信できないWEB媒体では、興味関心の低い人に対して効果を発揮できないデメリットが大きいといえます。情報にアクセスするための工程が多いのも、紙の広報誌より劣る点です。病院の待合室で気軽に手に取っていただき、読んでいただけるのは紙の印刷物でしょう。

 

 

②直接手に取ってもらえ、五感に訴求できる

印刷物はWEBと違って実在する物質。紙の感触や匂い、ともすればデメリットと言えそうな重量も、WEBで感じることはできず、それらは、いわば紙の魅力になり得ます。例えば雑誌を手に取ったとき、手触りの良さや紙の重さを感じて思わず雑誌を開いたことはありませんか? 画面越しに見るWEBマガジンでは起きない感覚かと思います。またWEBで読んだ記事をもう1度読むことは少ないですが、印刷物は時間が経ってから読み返されることもあり、保存性にも優れているといえるでしょう。こうした手元に残る物質だからこその魅力はデジタルにはありません。

 

 

③一覧性が高く、情報を探しやすい

例えばこのブログの記事も、最後まで読もうとすれば下にスクロールしなければいけません。モバイル端末やパソコンに限らず、デジタルツールで読む記事は、こうした物理的スペースの問題が発生します。これに比べて紙媒体の場合、ページを見渡して、どこに何の情報があるかをすぐに見つけることができますし、パラパラとめくって気になった記事から読むといったことが可能です。

 

もちろん、紙媒体にもデメリットはあり、例えば即時性はWEBにはかないません。物質である以上、情報量も制限されますし、刷り直しができないので修正が難しいといった面もあります。印刷物にもWEBにも、どちらメリットもデメリットもありますし、本来なら両方を活用して広くPRしていくのがベストだと思います。ですが病院内という限られた環境での訴求であるなら、手軽さや扱いやすさ、待合室などの配布場所の確保などを考えると、来院者に実物を見てもらえる紙媒体の優位性はまだまだ顕在といえます。

広報誌の発行やリニューアルなどを考えている方は、紙媒体の発行も選択肢のひとつとして検討してみてください。