BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

医療広報誌の発行目的は、対象とする読者を患者さまにするのか、働く従業員とするのか、または、周辺地域の皆さまにするのかによっても異なります。

しかしどのような対象者であっても、そもそも読みにくい文章だったら、意図することを伝えるのが困難になってしまいます。

せっかく作った医療広報誌を多くの読者に読んでもらうために、今回は伝わりやすい文章にするためのポイントについてご紹介します。

 

 

1 医療広報誌の特性を理解しましょう

皆さまは、本屋さんに出向いて買った本と駅においてあったフリーペーパーのどちらをしっかり読まれるでしょうか。

医療広報誌は、読者となる患者さまや職員が実際にお金を払って購入するものではないことがほとんどかもしれません。

発行する側としては、「あの情報も大切、このお知らせもしたい!」という思いもあることでしょう。

しかし、その気持ちをぐっと押さえて、一方通行の情報提供にならないようにしましょう。

本屋さんでご自身の好きな本を買うのとは違って、医療広報誌の場合、一般的に読者が自ら読もうという気持ちは残念ながら低いと言えるのです。

読者がどのよう記事であったら読んでもらえるのかを想像しながら制作することがポイントです。

 

2 5W1Hを意識した文章にしましょう

いざ原稿執筆をするときに意識したいのが、「5W1H」です。

 

Who だれが

What 何を

When いつ

Where どこで

Why どのような目的で

How どのように

 

さらに必要に応じて、

 

Whom 誰に対して

How much いくら

How many いくつ

 

このような要素も文章に盛り込むと、より具体的になり伝わりやすくなります。

伝えたいことがたくさんあると一つの文章の情報量が多くなってしまい、かえって読みにくくなることがあります。

なお、5W1Hの順番は何を強調したいのかによっても異なります。

正解はありませんので、伝えたい内容によって変えてみましょう。

 

 

3 誰にでもわかりやすい言葉を使うようにしましょう

ターゲットとなる読者によって、言葉の使い方、表現方法を変えるようにしましょう。

例えば、医療に従事されている皆さまが普段何気なく使われている言葉は、患者さまにとって分かりにくくなっていることが考えられます。

ご自身や同じ仕事に携わっておられる人が一般常識とされている表現は、その業界の専門用語だったということはよくある話です。

専門的な言葉はかみくだいて表現するといった配慮も、医療広報誌の制作におけるポイントになります。

 

 

いかがでしたか。

医療広報誌の制作にあたっては、誰に何を伝えたいのか。その結果として読者にどうなってほしいのかという道筋を立てて制作することが大切です。

今回ご紹介したポイントを参考にしていただき、相手に伝わる文章になっているのか再確認してみてくださいね。