広報誌で伝えたいことは盛りだくさん。そんなときは誌面にできるだけ情報を詰め込もうとしてしまいがちです。しかし、患者目線に立って情報が詰め込まれすぎた誌面を見たとき、それははたして「伝わりやすい誌面」になっているでしょうか? 情報は量より質です。今回は伝わりやすい誌面にするためのレイアウトについて考えてみましょう。
企画の切り口を揃える
同一ページ内に地域の情報、診療科の案内、職員紹介など切り口もテーマもバラバラのコンテンツが並んでいると、雑多な情報が並んでいる誌面として読み飛ばされる可能性が高くなります。しかし、これら三つの企画を「季節」などのテーマとして括ることで、記事としてのまとまりを持たすことができます。伝えたい情報を満遍なく網羅するのではなく、切り口を整えて発信するのは広報誌編集作業における重要な要素となります。
原稿ボリュームを減らす
「文字が多すぎて読む気がしない」という意見は、若い世代の読者から多く寄せられる声なのではないでしょうか? 思い切って文字数を大胆にカットするのも、編集作業のテクニックです。広報誌の目的は読者に「情報を伝える」ことであり、「情報を掲載する」ことではありません。いくら情報量が多くても、読まれないのであれば目的を達成しているとは言えません。情報の優先順位をつけて、大胆に削ってみましょう。
リライトを行う際には、重複する表現や冗長な表現になっていないかを確認し、できるだけシンプルな表現にしていくことがポイントです。また、あまり重要ではない情報については丸ごと削除してしまうという思い切った判断も必要になります。
できるだけ多くの情報を掲載した方がお得と考えられる担当者様も多いかと思いますが、情報を載せすぎるのはかえって伝わらない誌面になってしまいます。情報の整理整頓を行い、適切な情報ボリュームでの誌面制作を心がけましょう。