BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

ご承知のとおり、9月1日は防災の日です。

日本は地震や台風など自然災害が多いことから、防災への関心が高い一方で、日頃の備えが本当にこれでいいものか?と悩まれている人も多くいらっしゃいます。

今回は防災に関する情報をどのように病院広報誌に掲載すれば良いのか、そのアイデアについてご紹介します。

 

BCP(事業継続計画)における考え方を紹介する

災害拠点病院に対してBCPの策定が義務付けられていますが、災害時の診療を継続または通常通りに近づけるための対策は、規模に関係なく重要なことです。

災害時の対策を貴院の話し合いや議事録のみで留めるのではなく、病院広報誌を通じて取り組みを紹介してはいかがでしょうか。

どのような準備や対策がなされているのかを伝えることで、患者さまや地域の皆さまに対する防災意識の啓蒙を図りましょう。貴院に対する安心感にもつながります。

読者に分かりやすく伝えるために「院長が語る当院の指針~BCP策定にあたって~」などとして、インタビュー記事などにするのも一案です。他にも災害訓練や消防訓練の取り組みを、ホームページ上のお知らせ欄に留めるのではなく、病院広報誌に写真と併せて紹介するのも効果的です。

緊急時の備えとして、どのような運営体制であるかを伝えることも病院広報誌の大切な役割の一つです。患者さまや地域の皆さまへの訴求力を高めることを目指しましょう。

 

日頃からできる備えについて誌面を通じて伝える

自分の身をご自身で守っていただくための情報提供も、病院広報誌を通じてできることです。いつ災害が発生するか分からないからこそ、予備知識は緊急時の支えになるはずです。

例えば、三角巾の使い方や結び方についてイラストを用いながら解説するコーナーはいかがでしょうか。実際に働いておられるスタッフの皆さんの写真で紹介するのも一つの方法です。

他にも看護師が解説する止血方法、薬剤師がお伝えするお薬手帳の活用方法や栄養士が紹介する非常食・備蓄品のアドバイスなど、専門的な知識を持っている医療従事者だからこそ伝えられる内容を掲載すると良いでしょう。

 

 

医療従事者である皆さまにとって当たり前のことが、患者さまや地域の皆さまにとっては知らなかったということは意外と多いものです。皆さまが伝える防災関連情報は極めて説得力が高いといえます。ぜひ企画の一つとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。