BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

「病院のことを、いろいろ知ってほしい!」との思いで医療広報誌を制作されている担当者の皆さん。読み手となるのは患者さんやそのご家族になるため、専門的な医療用語も一般の方に向けて分かりやすく解説するなど、担当者さんの工夫が光る「医療広報誌」をよく目にします。

そんな中、今日のブログで提案したいのは「編集後記」掲載です。病院のようすを分かりやすく、親しみやすい文章やデザインで掲載しているタイプの医療広報誌に「編集後記」を掲載することで、親しみやすさが増す効果もあり、また、広報誌を作っている「人」を想起することができるため、無機質なカタログや商品説明書にはない温かみを出すことができるのです。

では編集後記に「一体何を書けばいいのか」との質問を多くいただきます。

決まった形式がないだけに悩まれるご担当者さまも多いのではないでしょうか?今回はそんな担当様のお悩みに応えるために、編集後記って何?というところから、実際の例文まで、詳しく解説していきたいと思います。

 

  • そもそも編集後記とは??

「編集後記」を大辞林で引いてみると「雑誌・書籍などので、編集者がしめすあとがき」とあります。

厳密に言うと、ここで言う編集者とは、原稿執筆者とは別に寄稿された記事をまとめる担当者のことを指します。

 

  • 編集後記は読まれる!

実は編集後記はとても読まれる企画の一つです。それはなぜでしょうか?

1:コラムのようにリラックスして読める

編集後記は本誌記事とは違い、リラックスした気分で読める“箸休め”の役割を持っています。医療広報誌において、記事の中の多くは読まれる効果を狙った内容が誌面上に並んでいます。その中で編集後記は、直接的には医療知識や病院情報に関係のない内容が、平均200字程度と、記事の中で最も短時間でリラックスして読める記事と言ってよいでしょう。それが、コラムのような役割をもっています。

2:編集委員の存在感を示す

編集後記があると、この病院広報誌を制作するために働く「病院スタッフ」の存在を示すことができます。患者さんのために、また地域の皆さんのために病院が存在し、その病院の良さを伝える担当者さんは、読者からは見えない存在ですが、編集後記があることで、ぐっとその存在が近くなる気がしませんか?

 

  • 実際に多い編集後記のタイプ

・取材時や記事をまとめる編集作業の中で感じたこと

・制作時の思い出

・記事を読んだ感想

以上の内容を編集者の自由な表現で執筆するのが主流です。もちろん、この他にはさまざまなタイプが存在します。病院広報誌の数だけ編集後記のタイプがあると言っても過言ではないでしょう。

編集後記事例

『編集委員のひとりごと』

「今回特集したメタボ予防特集」、皆さんにぜひ実践していただきたいです。私はますはウォーキングからはじめてみようと思います。」

編集後記を編集員のひとりごととし、時事ネタやこれからの季節でしたいこと・やってみたいこと、記事に関するコメントなど50字程度で気ままにコメント。

 

『編集部のつぶやき』

「紙面には収まりきれませんでしたが、看護部の座談会ではご紹介した以外にも勉強になるお話をたくさん伺うことができました!今回の取材のウラ話は、病院の公式Facebookに掲載しています!」

取材を通じて感じたことや、企画に収まりきらなかったこぼれ話をFacebookの告知なども兼ねて掲載。

 

いかがでしたでしょうか?

編集後記に正解はありませんので、感じたことや思ったこと、読者に伝えたいことを自由にリラックスして書いてみてください。