BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

厚生労働省が承認している特定機能病院は、2025年1月時点で88病院です。高度な医療の提供、医療技術の開発および評価、医療の安全確保と医療に関する研修を実施する能力を備えていることが必要で、400床以上の病床数や集中治療室、無菌病室、医薬品情報管理室などの設備が整っているため、一般の病院では対応できないけがや病気の治療を行っています。

また、特定機能病院は、地域医療連携のため地域病院と機能分化を推進していくことが求められており、初診患者の半数以上は、他の病院または診療所から紹介状により紹介された人であることが求められています。さらに、特定機能病院での診療を終えた患者を他の病院もしくは診療所に紹介する、もしくは他の病院もしくは診療所から紹介され、特定機能病院での診療を終えた患者を紹介元である他の病院もしくは診療所に送り返した数(逆紹介率)が40%をキープしなければならないという要件が設定されています。

そのため、地域連携広報誌などで貴院の実績や取り組みを積極的に発信して、登録医(かかりつけ医)や地域の医療機関に知ってもらう必要があります。それによって紹介率が向上することで、地域病院のさらなる機能分化に貢献するためです。また、一般の患者さん向けにも読んでいただくことを意識して、情報発信するところも増えています。敷居が高い特定機能病院の存在が身近になり、親しみを持ってもらえると、紹介先として希望していただく可能性が広がります。

今回は、医療機関向けの地域連携広報誌に掲載する企画を2つご紹介します。

どのような医療を推進しているのか強化している診療科の医師にインタビュー

まずは、病院が強化している診療科に所属している医師にインタビューを行い、最新の治療法と貴院での実績について紹介してもらう企画をご提案します。

例えば、貴院の乳腺外科では最新の乳がん治療を行っていて、ラジオ波焼灼療法を用いた乳がん治療を行っているとします。画期的な治療法として、治療の詳細について紹介するだけではなく、乳腺外科専門医にインタビューを行い、一般的な治療と比較してどのような点が優れているのか、どんなリスクがあるのか、実際の治療実績について話してもらいましょう。さらに、貴院の乳腺外科が考える先端医療の可能性と見解についても語ってもらえると、内容に深みが出ます。

一般の病院ではまだ導入できていない先端医療について、さらなる可能性や展望まで掲載することで、登録医や地域の医療機関からの信頼を深め、一般の患者さんからもぜひその治療を受けてみたいという希望につながります。

 

 

地域医療連携について登録医との対談企画を掲載する

貴院の登録医と、貴院の医師で地域連携についての対談を行う企画です。貴院の登録医になるメリットやシステムを紹介し、実際にどのような点が魅力で登録医となっていただいているかを話していただきましょう。さらには、「少子高齢化によって発生する2040年問題に向けた地域医療の連携について」というテーマで、2040年に向けてさらなる機能分化をしていく中で、双方の病院がどうあるべきかをそれぞれの立場から語っていただくのも良いですね。来たる15年後の未来を見据えて地域連携を強化していくことへの熱意を対談を通してアピールすることで、登録医を希望する病院が増えることが期待できます。また、新規で連携病院を開拓する営業ツールにもなります。

 

 

提携病院に貴院の強みや特色を伝えることで、他院との差別化を図ることができます。その前に、連携方法や紹介・逆紹介システムについて分かりやすく記載することも、とても重要です。記載がないのであれば、裏表紙などに大きく掲載することをおすすめします。

地域連携広報誌をフル活用して、連携関係をさらに強化していきましょう。