
制作担当の皆さんこんにちは。
皆さんが発行している病院広報誌は、患者さんや地域の方など、対象となる読者はさまざまです。そのため、誰にとっても読みやすく、正しい情報が得られる誌面づくりが求められます。文字構成はもちろん、配色も大きなポイント。ただ流行や季節、企画に合わせた配色を意識するだけではなく、色覚多様性の方にも分かりやすいデザインを考えることが大切です。実は、日本人の男性20人に1人、女性は500人に1人が色覚特性を持っています。そういった方たちにも分かりやすい誌面づくりを意識することで、すべての人にとって「読みやすく、伝わりやすい」デザインにつながります。
子供からお年寄りまで、多くの方にとって配慮したデザインを“ユニバーサルデザイン”と言います。病院広報誌こそ、どんな方でも見やすいデザインを目指していきたいものです。ポイントを押さえてぜひ次回から役立ててください。
色だけで情報を伝えない工夫
まず重要なのは「情報を色だけで伝えない」こと。色覚多様性は「赤・緑」「黄・紫」「水色・ピンク」などが識別しにくい色の組み合わせとされています。そのため、背景と文字の色に十分な差をつけることが必要です。背景が淡い色なら文字を濃く、背景が濃い色なら文字を白くすることで、視認性が向上します。地図やグラフなどは、色の違いだけでなく、形やアイコン、境界線を加えることでよりわかりやすくなります。色の変化だけで対象物を示さず、プラスの情報追加で内容が伝わるよう工夫することが大切です。
ツールを使って見えやすさの確認を
とはいえ実際に制作していく中で、色覚多様性とはどのように色が見えているのか、誌面のデザインが見分けにくくなっていないかを確認して理解することは大変です。ツールを活用して、見え方を疑似的にシミュレートしてみましょう。
1.モノクロのプリントアウトで手軽に
誌面をモノクロでプリントアウトをしてみてください。白、黒、灰色以外の色を感じない状態で確認すると、情報の重要度などが、色だけで区別されていないことがわかります。色に頼ったデザインになってないかなどの読みやすさ以下も一緒にチェックすることができます。
2.画面上で確認
イラストレーターやフォトショップ、スマホアプリなど、簡易的に色覚シミュレーションを確認できるツールを活用してみましょう。色味に困ったら“カラーユニバーサルデザイン”と検索してください。色覚多様性の特性も学ぶことができます。各都道府県のサイトにもガイドラインの設定や、取り組み事例などが公開されています。気になる方は一度のぞいてみましょう。
病院広報誌は、正しい情報を正しく伝えることが何より大切です。すべてのデザインをユニバーサルデザインにする必要はありませんが、特に重要な情報を掲載するページでは「誰にとっても分かりやすい誌面」を意識してみましょう。