広報誌のネタ探しは、広報誌担当者の頭痛のタネ。いくら広報担当者が「ネタをください」と訴えても、ネタを「はい」と出していただけることは稀だと思います。ではネタをどう集めるのでしょうか?
“ネタもと”候補には自ら接近!
「医師も看護師も激務過ぎて、お願いするのをためらってしまう…」と、情報源を逆に“避けて”しまっていませんか。避けていないにしても、積極的なお願いを極力控えているかもしれませんね。
しかし、患者さんや地域の方たちに病院や病気についてしっかりと伝え、理解を深めてもらうのが、広報担当者の仕事です。常に院内の動きにアンテナを張り、「ネタもと」候補にはこちらから近づいていくしかないでしょう。
担当者自身が医療の現場に足を運び「広報誌用に写真を撮らせてください」と言って、現場の写真を撮るところからスタートしてはいかがでしょうか。カメラは一眼レフである必要はありません。スマホを片手に何度も足を運びましょう、そのうちに顔を覚えていただくことができ、その次は「広報の○○さん」と名前を認識していただけるかもしれません。
その時の心構えとして大切なことは、医師や看護師といった医療の専門職と、話ができるくらいの知識レベルになっていること。もちろん詳しい治療方法については知らなくて当然ですが、少なくともどんな治療なのかくらいは知っているとベターです。そうやって信頼を得ることで「〇〇さん、次はこんなことがあるよ」とネタ候補を教えていただけるようになるはずです。
「掲載されて嬉しい」広報誌が理想
次は、医師や看護師など病院の職員のみなさんに、広報誌のファンになってもらうことを目指しましょう。「広報誌に載せてもらって嬉しい」と思っていただけるのが理想ですが、少なくとも「協力したい」と思っていただける広報誌でありたいもの。そのためには、それにふさわしい良質なコンテンツであることが重要です。だからこそ、良いネタを集めることが欠かせません。
ところで、良いネタとはどんなネタなのでしょう。患者さんにとっては、おそらく病気や治療についての明るい話題であり、地域住民にとっては地域医療への取り組みや情報だったりします。しかしそれ以上に、病院や医療従事者の熱意や想いを伝えることこそが最重要なコンテンツといえるでしょう。
目指すは、患者さんや地域住民はもちろん、病院職員から愛される広報誌。患者さんや地域住民に元気を与え、生きる希望となるような良質なコンテンツを集め、継続的に発信していきましょう。