BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

普段、病院広報誌の「裏表紙」には何を掲載していますか?

よく見かけるのは、病院の地図や診療時間の案内、電話番号・連絡先をはじめとする基礎情報など。

あまり目立たないと思われがちで、毎号同じ情報を掲載することの多い裏表紙ですが、実は読者への印象を大きく左右するスペースになっています。

 

冊子が閉じられた状態で読者に見られるのは、表紙と裏表紙、この2ページしかありません。見開きよりもスペースが狭い分、読者の視線は紙面にくまなく注がれます。裏表紙は「2つ目の表紙」と言い換えてもよいのです。

 

裏表紙にこだわれば、読者にとっては広報誌の第一印象が向上し、そのまま病院のイメージアップにつながります。

毎号同じ情報を掲載し続けるのではなく、裏表紙もコンテンツのひとつとして考えていきましょう!

 

裏表紙でこそ光る、シンプルで目立つコーナーがある!

 

①1ページ読み切りのマンガ

患者やそのご家族が気になることをマンガで説明するコーナーです。

マンガは目に入ったときに読み始めやすく、複雑な情報でも頭に入りやすい形態です。

裏表紙の1ページに合わせて掲載すれば、収まりもよく、情報量も多すぎずに適切な量に調整できます。

たとえば入院時のリハビリを含めた一日の流れの紹介や、スタッフが行っているコロナ対策の紹介などを、マンガで分かりやすく紹介することが考えられます。

その他、病院からの大事なお知らせや、専門病院であれば疾患の予防についての豆知識もマンガと相性がよい内容です。

当たり前の内容から複雑な内容まで、マンガに変身させることで、裏表紙をより目立たせることができます。

 

②読者・職員からの応募コーナー

 

読者・職員からの投稿を掲載する応募コーナーも、裏表紙との相性がよいコーナーのひとつです。

たとえば、専門性の高い病院であれば、その病院・診療科ならではの「あるある川柳」などを読者や職員から募ることが考えられます。上記のマンガと同じく、ユーモアを生かしたコーナーは読者にとって入り込みやすく、病院の特色をスムーズに伝えることにも役立ちます。

その他、読者側から「よく耳にするけど意味が分かっていない医療用語」などを募集し、医師がそれを丁寧に説明する、といったコーナーもよいでしょう。

読者や職員に参加を促し、作り手とつながる場をつくることで、広報誌は「インフォメーション」の場ではなく「コミュニケーション」の場に生まれ変わります。

広報誌が「コミュニケーション」の場であることを示すには、表紙を裏返せばすぐに目に入る裏表紙はうってつけの場と言えるでしょう。

 

 

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「2つ目の表紙」である裏表紙では、表紙との連動を生かすことも重要です。

具体的な活かし方の例を考えていきましょう。

 

コツは表紙との連動? 裏表紙の粋な見せ方

 

③PICK UP! スタッフ紹介

病院広報誌では、病院スタッフの写真を使用することも多いでしょう。

裏表紙では、表紙に登場したスタッフについて、もう少し掘り下げる「スタッフ紹介」コーナーを扱えば、表紙と裏表紙の連動性が高まり、1冊の冊子として統一感が生まれます。

 

スタッフ紹介の記事は、冊子中面で掲載しているケースも多いと思います。

しかし、中面記事に向いているのは、インタビューなど読み応えのある記事や、新入職員紹介など、複数名のスタッフを扱うもの。

裏表紙では一人のスタッフにフォーカスし、「入職のきっかけは?」「好きな食堂のランチは?」など、一問一答を行えばスペース的にも十分です。さらに「日頃どんな思いで業務に当たっていますか?」のような質問を含ませれば、スタッフが日ごろから誠実に医療に向き合っている態度や、医療への信念をおのずと伝えることができ、患者からの信頼にもつながっていきます。

 

その病院でどんな人が働いているか、最初はわからないもの。しかし、患者が病院でコミュニケーションをとるのは、一人一人のスタッフに他なりません。スタッフの一人一人が病院の「顔」として紹介されることで、良好なコミュニケーションを生み出すきっかけにしていきましょう。

 

 

 

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情報を詰め込み過ぎず、シンプルに。それでいて、病院の雰囲気を印象づけ、今よりももっとよく知ってもらう。

たった1ページの「裏表紙」ですが、使い方次第で輝きを放ちます。実は目立つ「裏表紙」で、しっかり病院の魅力をアピールしましょう。