BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院の魅力を患者さんや地域の開業医に伝える病院広報誌。充実した内容にする、見やすいデザインにする…などはもちろんですが、それらの前に「正しい情報」であり「コンプライアンスを遵守した内容」でなくてはなりません。

そこで今回は病院広報誌制作における基本の「必ず確認しておきたいポイント」をお伝えしますので、参考にしてみてください!

 

 

1. 文字原稿のチェックポイント

 

 

☑原稿内容は読者に向けたものになっていますか?

 

患者さん向けであれば、医療知識の少ない方が読んでも分かりやすい文章に、地域医療連携向けであれば、医療知識の豊かな医師が読んでも読みごたえのある内容にすべきです。

読者を無視した的外れの内容では、読者が離れていってしまいます。そんなことにならないよう、読者目線に立って見直し、原稿を依頼する際にはきちんと意図を伝えるようにしましょう。

<参考>

病院広報誌と地域医療連携誌の違い

原稿作成依頼文で押さえておきたい5つのポイント

 

☑名前は本当に正しいですか?

 

名前の漢字が「齋藤」なのか「斎藤」なのか「斉藤」なのか、名前にはさまざまな漢字があります。普段は簡単な漢字を使っている方でも、正式には違う漢字を使っていることがあるかもしれません。改めて確認しましょう。

また名前には読み仮名を振る方が丁寧。「智朗」は「ともあき」なのか「ともお」なのか「としあき」なのか「としお」なのか、さまざまな読み方があります。思い込みで書いてしまわずに、読み仮名もきちんと確認するようにしましょう。

 

☑登録商標を使っていませんか?

 

出版や報道などの分野では、特定の会社へ肩入れをしていると思われることを避ける、登録商標が一般名称と間違われないように、登録商標は一般名称への言い換えを行っています。

一般名称だと思って使用していた名称が、実は登録商標だったりすることがあります。例えば「バンドエイド」と「万歩計」。どちらも登録商標なので、それぞれ「絆創膏」と「歩数計」と言い換える必要があります。

また薬の名称にも登録商標が付いていることがあります。名称をインターネットで調べ、登録商標マーク®があれば忘れずに付けるようにしましょう。

 

 

2. 写真のチェックポイント

 

 

☑機密情報が写っていませんか?

 

診察室で医師を撮影した写真。デスク回りや壁に貼ってある資料の機密情報・個人情報が写り込んでいませんか。誌面では小さくなって読めなくなると思っても、実際の刷り上がりでは思っていたよりもくっきりと印字されることもあります。読めないようぼかすか、写らないようトリミングするようにしましょう。

また機器のメーカー名が写っているのを避けたいという病院としての意向があるかもしれません。写っていてもよいのか確認し、NGであればぼかすようにしましょう。

 

☑人物はきれいに切り抜かれていますか?

 

人物を切り抜いているデザインでは、切り抜きミスで指や頭髪など、身体の一部が欠けてしまっていないかをしっかりと確認しましょう。

 

☑顔の大きさはそろっていますか?

 

院長・副院長、各部の部長のご挨拶など、複数の方の顔写真を均等に誌面に並べる際に、顔の大きさを基準にして統一感を図りましょう。

収集した写真のテイストや背景がそれぞれ異なることも多く、そのままの誌面に張り付けてもデザイン的にしっくりこないことも多くあります。そういった際には、写真の拡大・縮小、トリミング(切り抜き)でサイズを適宜調整することで統一感を図ることができます。

 

いかがでしょうか。

これらは必ずチェックし、間違っていたら直してもらいたいポイントです。しかし、最終校正で間違いを発見し、修正作業をすると確認時間が短く、ミスが起こる確率が上がってしまいます。ですので、文字原稿はデザインする前に、写真はデザインが上がった初校でしっかりと確認するようにしましょう!