病院広報誌担当者の皆さまが悩むことの一つとして必ずと言っていいほどあげられるのが、「ネタ問題」です。ネタがないと思いがちですが、ネタを探せていないだけかもしれません。では、どういった観点でネタ不足問題へ対処すべきかをお伝えします。
「何を伝えたいのか」という観点を忘れない
広報誌を始める最初の段階では、掲載するネタも明確である場合が多いのですが、2号目、3号目と回を重ねていくうちに「今回のネタはどうしよう…」と悩まれる担当者の皆さまもいます。そこで、初心に戻ってみましょう。
病院広報誌と広くいっても、誰に、何を伝えたいのかです。そして、一度伝えて満足するのは発信する側だけだったりもします。続けて発信し続けることで、情報は浸透していくものです。
例えば、病院の特徴を病院内外の人へ伝えたいと思ったら、一度に概要を伝えようとせずに、病院を細かく割いて考えてみてください。いきなり、病院の特徴すべてを網羅する必要はなく、一つひとつ丁寧に伝え続けていくことが重要です。
伝え方を掘り下げるという観点をもつ
では、病院の特徴を伝えると言っても、病院の理念を語るだけでは伝わり切れません。その理念の元でどういう科があり、そこでどういう人たちがどのように働いているのか、を伝えていけば、病院の特徴が浮かび上がってきます。
「〇〇科の紹介」も、その仕事内容の説明に始まり、仕事がどのように進行していくのか、患者様とのかかわりはどうなのか、全く知らない人へ伝えてみる気持ちで考えてみると、紹介の仕方にも何通りもの方法が見えてくるはずで
また、よくある企画だったとしても伝え方によって、見え方や伝わり方にも変化が生まれます。1年の中で病院のイベント的なものもあるかと思いますが、それをイベントの内容リポートという見せ方でだけ表現せずに、イベントの裏側を準備したスタッフに取材し、その感想などを記載するだけでも違った見え方になるものです。
以上、今回は大きく2つのポイントでネタ不足問題の対処法をご紹介しました。
病院広報誌はどれも同じではありません。一つとして同じ病院がないように、病院広報誌も何を伝えたいのかを明確にして、表現の仕方を掘り下げてみるとオリジナリティが生まれていきますよ。