BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

医療広報誌を制作中、制作会社や印刷会社とやり取りをしていると、「え? それって何のこと?」と、専門用語が出てきて戸惑うことはありませんか?

そんな医療広報や病院広報のご担当者さまのために、今回医療広報誌を始める前に知っておきたい専門用語をご紹介いたします。

用語の意味を知っておくことで進行がスムーズになるうえ、社内報制作以外にもるさまざまな病院広報の場面でご活用いただけますので、せひ参考ご参考ください。

 

 

 

 

 

病院広報誌 制作用語辞典

①台割(だいわり)

医療広報誌や病院パンフレットなどの構成や内容を一目で分かるようにした一覧表のことです。

誌面全体のページ構成が一目で分かるようになっていて「この企画にどの程度ページをあてるか」などの各コンテンツの比重の検討するフローでとても役立ちます。

図や簡単な絵を用いて表すことにより、完成状態がより具体的にイメージすることができるため、各診療科の先生や制作会社と情報を共有する際にもとても便利です。

 

 

②ラフスケッチ

各企画コンテンツを誌面上にどうレイアウトするのかを手書きで書き起こしたものです。デザイン前にラフスケッチでイメージを共有することで、デザインが上がってきたとき「イメージとぜんぜん違う!」というギャップが起こりにくくなります。またラフスケッチを書くことで「こんな写真が欲しいな」「足りない原稿がないか」などを検討・精査することができますので、誌面の質が高まります。また、先生などに原稿執筆を依頼する場合には、ラフも添えてあげると誌面イメージが分かりやすく執筆しやすいため親切です。めんどくさいと思わずにぜひチャレンジしてみましょう。

④原稿校正

デザイン前に原稿である文章に誤字や脱字がないかをチェックす修正することです。

デザイン前に行うことで、その後の進行をスムーズにすることができます。

たとえば医療広報誌では、患者さんにも読みやすいよう原稿を「です・ます」調に整えたり、「患者様or患者さん」のどちらかに統一したりします。

また一般の方には難しい医療専門用語には読み仮名をつけてあげたり、注釈を入れてあげることも忘れずに! 原稿校正でもターゲットである読者目線を忘れないことが大切です。

④校閲

文章や原稿などの誤りや不備な点がないかを調べることです

特に医療広報誌では、「広報誌には“治る”って書いてあるのに治らなかった!」など、患者さんに誤解を与えないよう言葉のニュアンスや表現などにも注意が必要です。

その他、病名や施術名にも誤りがないかよく確認しましょう。

 

⑤校正

デザイン進行中に原稿や写真に修正を加えることです。

原稿や素材をデザイナーに渡して、初めて上がってくるのが「初校」と呼ばれます。

その後、修正されたものを「再校」と呼びます。その後、「三校」「四校」…と続きますが、なるべく三校までに作業を終了するようにしましょう。

校正数を重ねることはご担当者自身の手間が増えるだけでなく、デザイナーや作業スタッフにも負荷がかかり、どちらにとっても良いことはありません。

 

 

⑥色校正

 

仮印刷で写真の色を確認する工程を指します。同じに色で印刷しても、紙の種類によって見える色は変わってきます。

この色校正の段階で「病院のロゴの色が違ってみえないか」「院長の顔色が悪くないか」など、“色”に関する内容をチェックします。

本番と同じ機械で印刷する「本機本紙校正」などもありますが、比較的コストが高いため医療広報誌では「簡易色校正」がオススメです。

⑦校了

校正と色校正が終了し、本印刷への許可を出すことです。ここまできたら、あとは印刷されて納品されるのを待つだけ!

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

病院広報誌などにかぎらず、病院のさまざまな印刷媒体でも使える知識ですので、ぜひ覚えてくださいね。