新型コロナウイルスに関するニュースは、テレビや新聞、インターネットなどで毎日多くの情報が発信されています。
ただ、情報量が多すぎるがゆえに専門知識を持たない人は「この情報は正しいのだろうか?」と悩んでしまうケースもあるようです。
新しい生活様式を求められる現代において、正しい知識を身につけることはますます重要になっていくことでしょう。
基本的な対策を継続して情報を発信していく
ほとんどの医療機関において、病院広報誌や院内掲示板で新型コロナウイルスの対応策についてお知らせしているかと思います。
例えば外来患者さんに対して…
・来院時には検温を実施している
・共有部分の定期的な消毒・換気を徹底
・予約制にすることで3密を回避
・アクリル板、ビニールシートを設置した飛沫対策
・病院スタッフの健康管理
などといった感染症対策の基本事項を紹介するケースが一般的です。
広報誌には新しい取り組みしか載せられないのでは?と思われる担当者様の声も聞かれますが、決してそんなことはありません。
基本に立ちかえり継続して伝えることで読者にも定着していくものです。
切り口を変えることで伝わり方にも変化が生まれます
基本の情報だからといっても、毎号同じ内容を掲載することにマンネリを感じているとお悩みの担当者様もいらっしゃるかもしれません。
その場合は新型コロナウイルスをテーマに、切り口を変えて紹介すると良いでしょう。
以下で具体例を挙げてみます。
・呼吸器内科の医師が解説する新型コロナウイルスとインフルエンザの違いとは
・看護師が伝授する、身のまわりの生活用品、消毒のコツ
・救急科医師が解説する、発熱時のてびき
・後方支援に対応する病院スタッフの取り組み紹介
患者さんが勘違いしやすい点を医療従事者が解説し、正しい知識を身に付けてもらうきっかけに結び付けていくことがポイントです。
コロナうつ、自粛疲れを解消するワンポイントアドバイス
隙間時間で行えるストレッチ、季節の食材を使ったレシピ紹介など、おなじみの企画であってもテーマを新型コロナウイルスと結びつけることで伝え方を変えることができます。
自宅で過ごす時間が増えている傾向にあることから、自炊する機会が多くなったとも聞かれます。
免疫力を高めるコツ、食事をリフレッシュにつなげるアドバイスなど、コロナ禍でより関心が高まっているトピックを専門職が解説すると良いでしょう。
ストレッチのやり方を解説する際には動きをすべて言葉にするよりも、動き方を写真で紹介するとより分かりやすくなります。
最近では、二次元バーコードを活用して動画と連動する事例も多くみられますので、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。
患者さんをはじめそのご家族にとって新しい生活様式とどう向き合うかは関心の高いテーマです。
医療従事者である皆さんのアドバイスは参考になるだけではなく励みにもなることでしょう。
ご家族に対する面会禁止の要請や病院で行われるイベントを自粛する流れにあっても、病院からの情報発信を止めていいということではありません。
コロナ禍だからこそできる情報発信を継続することで、貴院のアピールに結びついていきましょう。