BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

各病院の担当者が、こだわりを持って創りあげる「病院広報誌」。特色や強み、患者さんへのお知らせなど、きっとさまざまな切り口で企画化し、定期的にお届けしていることでしょう。

今回は、情報をぎゅっと凝縮して発行した病院広報誌を活用したネット広報のHOW TOについてお伝えします。

 

ポイントは「集患」「病院サイトの閲覧」へ繋げること!

 

これからお伝えする2つの例は、すべての着地点を「集患のため」、またはネット社会において集患に繋げるために効果的な「病院の本サイトへの誘導」と位置付けます。この目的を忘れてしまうと、広報誌に掲載した貴院独自の「医療情報」が、ただ単に「ネットに流れて終わり!」となり、集患や病院知名度向上に役立たないため、注意してください。

 

実例:『cookpad』を活用してみる

 

「え? 料理のレシピが無料で見られるあのクックパッド?」と言われそうですが、そうなのです。クックパッドは日本最大級のレシピサイト。一般人が自分のこだわりレシピを投稿し、定番メニューから珍メニュー(!?)まで、検索するとおよそ300万食にもおよぶさまざまなレシピが閲覧できます。

当然、そこには「医療に関するレシピ」を検索にくる閲覧者もいるのです。

嚥下食

・減塩食

・便秘改善効果を期待できる食

一般の方々も多く投稿していますが、病院公式アカウントから投稿され、管理栄養士の署名付きの場合、信頼度・注目度共にアップするのは当然です。近年、ダイエット等の不確かな医療情報がネットに散見される時代です。病院からの「キチンとした機関の発信する正しい医療情報」を多くの人が求めています。

病院広報誌に「季節のメニュー」等レシピページを設け、掲載している病院は、大変多いです。「そういえば、うちの病院もレシピページを毎号掲載しているなぁ」と思い当たる広報担当者は、ぜひ、これまでのレシピをまとめて保存する意味でもクックパッドを病院名で運用してみてはいかがでしょうか。全国の方が見るサイトです。地域の人以外にも「知名度」の底上げに少なからず貢献できるはずです。

 

実例:病院公式Facebookで紹介する

 

広報誌を発行した際、SNSでお知らせしている担当者の方も多いことと思います。SNSの中でも特におすすめしたいのがFacebookです。理由は、匿名性の高いTwitterやInstagramと違い、Facebookは利用者が実名で登録・利用しています。ですから、その利用者のアカウント上の「友達」は、属性等が似ている人が多く集まります。

例えば病院広報誌で「IBS」について取り上げた場合。Facebookで貴院の広報誌の「IBSについて」の記事をIBSの患者さんの誰かがシェアしてくだされば、IBSのコミュニティの方々の多くに広まる可能性が高いのです。医療従事者のFacebookの「友達」もまた医療従事者である場合が多いのと一緒です。

また、患者さん候補群の病名等のネット検索ですが、近年は「ググる」(Googleで検索する)よりも「タグる」(ハッシュタグ検索する)ことにより情報収集している傾向があります。Instagram等へ投稿する際も、広報誌で取り上げた特集の疾患名などをタグにして拡散してみてはいかがでしょうか。

 

繰り返しになりますが、上記2つの例は、すべての着地点を「集患のため」、またはネット社会において集患に繋げるために効果的な「病院の本サイトへの誘導(病院名の周知・知名度向上)」と位置付けます。SNS等で広報誌発行をお知らせする際は、必ず病院公式サイトのURLを併記しましょう。