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スタッフの「人柄」を伝える企画で信頼感&親近感をアップ!
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病院広報誌において、診療内容や医療体制といった情報を伝えるだけでなく「働いているスタッフがどんな人なのか」を紹介する企画を取り入れてみませんか。
医療の専門性が高くなるほど、患者様や地域の方にとっては内容が難しく、敷居を高く感じてしまいがちです。だからこそ、医師や看護師、コメディカルスタッフ一人ひとりの人柄や姿勢を伝えることによって「ここなら安心して相談できそう」という信頼感や親近感を持ってもらうことができます。
今回は、病院広報誌で実践しやすく、かつ人柄が自然に伝わる企画アイデアと、その効果についてご紹介します。
1.仕事観から人柄を伝える
●私の仕事/私のこだわり
仕事への向き合い方にスポットを当てると、その人の人柄がよく表れます。「日々の業務で大切にしていること」「仕事の中でこだわっている点」を語ってもらうことで、誠実さや価値観が伝わります。単なる業務説明に終わらせず「なぜそれを大切にしているのか」「そう考えるようになったきっかけ」まで掘り下げることがポイントです。
写真は笑顔のカットだけでなく、患者様に説明している横顔や作業中の手元など、働く姿が伝わる見せ方が効果的です。
→この企画で得られる効果
・医療従事者の専門性と人間味を同時に伝えられる
・「考え方」に触れることで、読者の信頼感が高まる
・病院の医療姿勢や価値観を間接的に表現できる
2.短い質問で自然な魅力を引き出す
●3つの質問でスタッフ紹介
忙しい医療現場でも取り入れやすいのが、質問を絞ったスタッフ紹介企画です。
例えば、
・最近うれしかった出来事
・患者様に伝えたいこと
・オフの時間の過ごし方
といった質問は、仕事への思いと人となりの両方を無理なく引き出します。短い回答でも、複数名を並べて紹介することで、スタッフそれぞれの個性や考え方が自然に浮かび上がります。
→この企画で得られる効果
・取材負担が少なく、継続しやすい
・スタッフの多様性や親しみやすさが伝わる
・読者が「身近な存在」として医療従事者を感じやすくなる
3.行動を通して伝える
●ある日のタイムライン
医療従事者の誠実さや責任感は、日々の行動の積み重ねから伝わります。出勤から退勤までの流れを追う「1日のタイムライン」は、業務内容だけでなく、働く姿勢や現場の緊張感を立体的に伝えられる企画です。時間ごとの業務に加え、「この時間帯は特に気持ちが引き締まる」「ここで一度気持ちを切り替える」といったコメントを添えることで、その人の仕事への向き合い方が見えてきます。
→この企画で得られる効果
・医療従事者の仕事量や責任の重さが伝わる
・「忙しさの中でも丁寧に向き合っている姿勢」が可視化される
・医療現場への理解が深まり、共感を得やすい
4.患者様の言葉が映し出す人柄
●心に残っている患者様の一言
医療従事者の人柄や姿勢は、患者様との関わりの中で、よりはっきりと表れてきます。
診療やケアの場面で患者様からかけられた言葉や、心に残っているエピソードを紹介する企画は、その人がどのように患者様と向き合ってきたのかを自然に伝えることができます。
「かけてもらってうれしかった言葉」「忘れられない患者様の一言」「その言葉から学んだこと」などを振り返ってもらうことで、スタッフ自身が大切にしている想いや、日々の姿勢がにじみ出ます。患者様の存在を通して語られる言葉は、読み手にもリアリティをもって届きやすいのが特長です。
→この企画で得られる効果
・患者様との関係性の深さが伝わる
・医療従事者の原動力や価値観を感じ取れる
・「患者様に寄り添う医療」を実感しやすくなる
5.関係性と文化から伝える
●チームで支える医療の現場
医療従事者の人柄は、他者との関わりの中でより鮮明になります。
多職種連携や、新人とベテランの関係性を通して見えてくるのは、個人の人柄だけでなく、病院全体の文化です。座談会やクロストーク形式で、「連携で大切にしていること」「後輩に伝えていること」などを語ってもらうと、現場の信頼関係が自然に伝わります。
→この企画で得られる効果
・チーム医療の強みや雰囲気を可視化できる
・病院全体の温かさや一体感が伝わる
・「組織として信頼できる病院」という印象を与えられる

医療従事者の人柄は、プロフィールだけでは十分に伝わりません。仕事観や日々の行動、患者様との関わりを重ねて描くことで、読者は医療の先にいる「人」を感じ取ることができます。
病院広報誌は、医療の専門性だけでなく、その医療を支える人の想いを伝えられる大切なツールです。今回ご紹介した企画を参考に、ぜひ「人柄」にフォーカスした企画を取り入れてみてください。