BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

  • 他院の広報誌を分析し、自院の誌面にアレンジして取り入れよう

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他院から届く地域医療連携誌やパンフレットなどの広報物を見た際に「おしゃれなデザインだな」「これくらい予算があれば…」といった感想だけで終わっていませんか。自院の広報物でマンネリや行き詰まりを感じている時こそ、他院の広報物を手に取ってみてください。必ずブラッシュアップできるヒントが見つかります。ヒントを見つけるコツは、少しだけ視点を変えること。「なぜ読みやすいのか」という点にポイントを置くことが大切です。

企画そのものではなく、切り口を真似て「自院のらしさ」を明確に

面白い記事を見つけると同じテーマで取り上げてみようと考えがちですが、これは失敗のもとです。なぜなら、その企画は医師の専門性やキャラクターなど、地域のニーズに合わせてその病院ならではの魅力を引き出すために構成されているからです。真似るべき点は、企画そのものではなく情報の「切り口」。「どの順番で情報を見せているのか」「専門用語をどうかみ砕いているのか」といった構造に注目し、中身のネタを自院の強みに置き換えることで、オリジナリティを保ちながら質を高めることができます。

読者が行動しやすいアクションを取り入れる

実際に複数の他院誌を並べて読み比べてみると、写真の使い方や見出しの温度感、専門用語の説明量など、病院ごとの特色が明確に見えてきます。中でも読みやすい誌面には必ず、“読んだ後読者にどうしてほしいか”というゴールが設定されています。そのため、記事の全文だけではなく「なぜここにこの情報があるのか」という視点で観察してみてください。例えば病院広報誌の場合、ただ単に診療科紹介で終わるのではなく、予約方法や公式ウェブサイト、相談窓口の電話番号の記載など、読者が読んだ後に行動しやすいような構成になっています。

また、情報の絞り込み方にも注目してみましょう。不必要な情報は削り、読み手が迷わないように整理された誌面は、結果として高い反響につながります。何を書いているか以上に、どの部分を削っているか、視覚的な誘導がどう機能しているかという点もポイントです。

自院の弱点を発見するために

比較を通じて自院の弱点を知ることは、同時に「まだ伝えていない魅力」を掘り起こすプロセスでもあります。他院の広報物を見るときは、どのような印象を受けるかを客観的に評価してみましょう。読みやすいと感じる誌面には、写真の構図や見出しの言葉選び、余白の取り方など、読者に安心感や信頼感を与えるための工夫が施されています。

すべて真似る必要はありません。自院の広報物に取り入れられる改善点を一つ見つけて調整するという継続的なブラッシュアップが、長期間にわたり地域から信頼される広報物へとつながり、結果として「この病院の広報は他と違う」と感じてもらえる差別化にも直結していきます。