BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

管理栄養士監修のもと、体にパワーを与える料理を紹介するレシピコーナー。せっかく実用的で手軽なレシピを載せているのに、写真が少し残念になってしまう時はありませんか?料理の写真はレシピのおまけではなく、どんな味なのかを連想する判断材料としてとても大切です。「〇〇料理で食欲増進!」と謳っていても、ツヤがなかったり、色味が悪いと食欲はそそられませんよね。

プロ仕様のカメラではなく、スマホでもちょっとした工夫で魅力的な料理写真を撮ることができます。基本的なポイントを抑えて、人気レシピコーナーにランクアップしていきましょう。

 

光の使い方で美味しさがアップ

ご自身を撮影しようと思った時、より良く写るためにはまず、顔色を気にしませんか?料理の撮影も同じで、色味が重要です。彩りが少ない食材でも、光を取り入れることで料理の色味や質感を引き立てることができます。

自然光が入る場所があれば、光が直接当たっている正面から取るのではなく、窓に対して逆光側か横側から撮影しましょう。そうすることで料理にツヤ感が出て、立体感のある仕上がりになります。自然光のない室内で撮影する場合は、白いコピー用紙や白い布をレフ板(光を反射させる板)として代用してみてください。光を反射させたい場所に置くだけで、影を薄くし余分な暗さが緩和されます。

 

料理にもポージングが大切

ただ中央に配置して何となく撮影ではなく、360°グルっと料理を見つめて、おいしく見える画角を探しましょう。

 

<撮影アングル例>

・平面的な料理や色や形が豊富なプレート料理は、上から見下ろすように撮影すると全体が引き立ちます

・立体感がほしいときは、目線より少し下の高さから撮影するのがオススメ

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料理の顔となる部分が見つかったら、構図を意識してみましょう。基本的な構図は「日の丸構図」「3分割構図」「対角線構図」の3種類。配置する場所によって見栄えは大きく変わります。

①日の丸構図…中央に配置

②3分割構図…縦または横に3等分した線上や交差点上に配置。余白もあってバランスが良い◎

③対角線構図…対角線上に配置することで動きが出ます

お皿はおまけなので、全て入れる必要はありません。主役である料理が引き立つには、どれくらいの距離感が良いのかも意識すると効果的です。近づくほど、料理のボリュームがしっかり伝わる写真になります。

小物を足して単調を脱出

メインの料理を引き立たせるには、小物を取り入れることもポイント。リアルに想像できることが読者の興味につながります。箸やフォークなどのカトラリーやドリンク、ランチョンマットを敷いたり、お皿と料理の相性を考えて背景にこだわることもおいしさアップのポイントです。ただし、小物の使いすぎや背景がうるさすぎると料理が埋もれてしまうので、あくまで引き立て役として使いましょう。

少し意識して撮影するだけで、同じ料理でも印象をガラッと変えることができます。読者の食欲を刺激するためにも、コツを抑えてお店のメニューのような写真を撮り、レシピコーナーの存在感をアップさせてみましょう。日常的にどんどんカメラを料理に向けて、撮影してみることが上達の秘訣です。