病院広報誌には、人物や建物などさまざまな写真を使用するかと思います。スマホやデジカメなどの普及により、プライベートで写真を撮る機会も多いと思いますが、広報誌に使用する写真の場合、普段とは違う点に注意する必要があります。
今回は、見逃しがちな写真にまつわる失敗談とその予防法についてご紹介します。
写真がぼやけている…
撮影した写真をパソコンの画面で見たときは綺麗だったのに、完成物を見たらぼやっとしている…。または、制作会社や印刷会社から「解像度が足りない」「大きい画像を再送してほしい」と言われた…。
これには、写真の解像度が関係しています。解像度(dpi)とは、1inch(2.54cm)あたりのpixel数のことを指し、画像の密度や精度を表します。
パソコンの画面と印刷物とでは適した解像度が異なるため、画面で見たときに綺麗な写真でも印刷しても綺麗とは限りません。(一般的に、WEBサイトなど画面表示に適した解像度が72dpiであるのに対し、印刷に適した解像度は300〜350dpiと言われています。)
小さいサイズの写真を大きく使用するときに「解像度が足りない」という事態に陥りがちなので、迷ったらできるだけ大きいサイズで撮影することを心がけましょう。
職員証など小さい写真を流用する場合は、事前に確認しましょう。
医療現場の方は忙しいと思いますので、再撮影を避けるために、画像サイズについても気を配りましょう。
新人スタッフ紹介企画で、名前が違う人になっていると言われた…
この時期の企画として定番の、新人スタッフ紹介や部署メンバーの紹介で起こりやすいのが、顔と名前がちぐはぐになっているというミス。人数が多い病院や施設の場合は特に、依頼時にデータ名をフルネームで設定するよう伝えておきましょう。デザインを外注している場合は、レイアウトする際に間違いが起こらないよう、通し番号を振って指示しておけばさらに安心です。
個人情報がうつり込んでしまった!
病院の中は個人情報であふれています。撮影の際には、カルテなど患者さまやスタッフの個人情報がわかるものがうつらないよう、撮影があることを前もって予告しておき、片付けてもらうようにしましょう。
また、撮影の際だけでなく校正の際も「個人情報がうつり込んでいないか?」という視点でチェックしましょう。
スマホで気軽に撮影できる写真ですが、病院として発行する広報誌となると、いつもと違った視点で確認する必要があります。広報誌に掲載する写真として適切かどうかの確認も忘れずに!