BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

「ネタがない」。多くの広報誌担当者が経験したことのある、困った事態です。ネタ不足で誌面構成のめどがたたないと、制作の遅れにつながってしまうため、何としても避けたいですよね。

どうしてもネタが見つからないときは、身近なことから記事になるものを探してみてはいかがでしょうか。

 

「当たり前」の話題から病院の印象アップへ!

広報誌を患者さん向けに発行している場合、「ブランディング」つまり病院に良い印象を持ってもらい、集患につなげることが目的になります。

病院への印象は、最新の医療機器の有無や高度な手術の件数など、医療に直接関係する情報だけで決まるわけではありません。自分が病院に行くときに「受付担当者が親切だった」といった、ちょっとしたことでも病院への印象が良くなった経験はありませんか?

たとえ職員にとってはごく身近で当たり前のことでも、患者さんからの好評価につながりそうな情報は、積極的に広報誌で紹介していく価値があります。

 

いつもの美化活動や、エチケットグッズもネタになる

美化委員会などの活動は多くの病院で実施されており、一見当たり前といえる活動です。しかし、患者さんからすれば病院は奇麗なのが当たり前なので、奇麗に保つための努力にはなかなか目が向きません。たとえば、秋なら落ち葉の掃き掃除を行い「●時間で●●kg集めました!」と具体的な成果を発表したり、花壇を整備したら「担当職員によるお花のこだわりポイント」などを紹介したりすれば、病院を美しく保つための職員の努力を知ってもらうことができ、好印象につながります。

 

また職員の協力を得られるなら、カバンの中の「持ち物」を紹介するのもオススメです。

たとえばリハビリテーション技師は、患者さんに直接触れたりすぐ近くで話したりすることが多いため、口臭スプレーや爪切りのような衛生グッズを持ち歩いていることがあります。

そのような気遣いを患者さんが知る機会はほとんどありません。グッズという切り口から、患者さんのためにさまざまな配慮をしていることをさりげなく伝えることができます。

 

病院関係者にとっては、当たり前に思える話題でも、患者さんにとっては当たり前でないことも多いのです。むしろ「身近なところにあるネタで、病院の印象を上げるにはどうしたらいいか」と発想をポジティブに転換するほうが、広報誌制作にとってはプラスです。切り口を工夫して患者さんに好印象を持ってもらえるコンテンツを作っていきましょう!