BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌の制作においては、他院の広報誌ばかりを参考する対象にしがちです。しかし、他業界の広報誌やほかのメディアにも目を向けることで、新しい視点や改善ポイントが見つかる可能性があります。今回は、次号にもすぐ取り入れられるポイントを3つ紹介します。

 

1. 雑誌コピーを参考にする
雑誌コピーには、短い言葉の中に読み手の心を引きつける工夫が施されています。はっと目を引くキャッチコピーや、要点がさっと伝わる見出しの付け方は、病院広報誌でも応用できるヒントです。たとえばタイトルを「特集:冬の健康管理」にするよりも「インフルエンザから身を守る3つの習慣」とする方が、読者にとって具体的であるため理解しやすく、読んでみたいという気持ちを湧き立てます。

 

2. 余白を生かしたレイアウトにする
誌面デザインも他業界の媒体から学べることが多い領域です。最近の広告や企業パンフレットでは「余白を活かしたミニマルデザイン」が主流になっています。情報をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎずに、入れる内容を吟味し余白を残したレイアウトにしてみましょう。誌面全体がすっきりと洗練され、伝えたい内容がぐっと際立って見えてきます。

 

3. 双方向性を取り入れる
近年、企業のマーケティングではSNSを通じた参加型のキャンペーンが盛んです。病院広報誌でSNSのような双方向性をそのまま再現することは難しいですが、工夫次第で応用できます。たとえば「健康にまつわる質問を募集し、医療スタッフが誌面で答える」「季節のおすすめレシピを患者様から投稿してもらう」など、参加できる仕掛けを入れると、広報誌が一方通行でなくなり、読者の関心もぐっと高まります。

 

他業界にも視野を広げてみる
病院広報という枠にとらわれず、少しだけ他業界にも視野を広げることで、自院の広報誌づくりに役立つ何らかのヒントが見つかることがあります。メディアの最新のトレンドを知ることはクリエイティブな刺激になり、「これは自院の広報誌の参考になる」というアイデアが見つかるかもしれません。どんなキャッチコピーやデザイン、企画があれば読者に喜んでもらえるのかを常に考え、新しい試みを加えていくことで、貴院の広報誌のクオリティがブラッシュアップされていくことは間違いありません。