BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

医療の高度化や超高齢化社会の到来を背景に、チーム医療を推進する動きが高まっています。既にチーム医療を実践している病院は、病院広報誌の中でその取り組みを患者さんに伝えていますか。

時代に合わせて医療提供体制が変わっていく中で、患者さんにとってより良い医療を提供するために貴院ではどのようなチーム医療を行っているかを紹介しましょう。チーム医療を進める上でどのようなメリットがあるかを伝えることが、集患のために効果的です。今回は貴院のチーム医療の取り組みを紹介する企画を紹介します。

 

○○科のチームワーク最前線! つなぐ現場

一言で「チーム医療」といっても、各専門家が具体的にどんな役割を担っているのか、患者さんにとっては分からないもの。診療科ごとでどのようなチームを組織し、連携しあっているのかを掲載します。例えば、高齢の患者さんが骨折して救急搬送されると、救急科や整形外科によるチームが組まれ、手術が実施されます。その際、放射線技師が画像検査を実施して医師の診断を支援します。手術後は、理学療法士がリハビリを行い、医療ソーシャルワーカーが退院後の生活について支援を実施する流れで治療を進めていきます。このように、各職種が専門性を持って患者さんの治療に当たり、質の高い医療が提供できていることを伝えましょう。

相関図を用意して、協力関係を分かりやすく示すのも良いですね。相関図の小ネタとして、違う職種間で感謝の気持ちを伝え合うメッセージも添えることで、医療スタッフ同士の信頼感とリレーションシップの強さをアピールすることができます。

 

病院を支えるキーマン。チーム医療図鑑

患者さんと密接に関わる機会が多い医師や看護師とは異なり、放射線技師や臨床検査技師などの医療スタッフがチームの中でどのような役割を担っているのか、患者さん目線では見えづらいものです。そこで、院内の医療スタッフが選ぶ「この人がいてこそ診断・治療がスムーズに進む!」と思うチーム医療のエキスパートを図鑑形式で紹介します。仕事内容と多職種で連携するときに気を付けていることや、チーム医療を推進していくことで患者さんにどのような医療を提供できるようになりたいかを深堀りすることで、貴院の医療スタッフがより良い医療を提供していくために積極的に行動している姿勢を伝えます。

 

チーム医療は、単なる分業ではなく「一人ひとりの患者さんを多職種で支える協働のかたち」です。それぞれの現場で専門職として医療に向き合うチームメンバーの役割や思いを患者さんに分かりやすく伝えることが、病院広報誌の大きな使命のひとつではないでしょうか。

診療科ごとの具体的な連携や、普段見えにくい医療スタッフの活躍を丁寧に紹介することで「この病院なら安心できる」と感じてもらえるはず。

貴院でチーム医療を推進しているのであれば、病院広報誌を通じて貴院のチーム医療の魅力を“見える化”することをおすすめします。